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はっけんの水曜日
 
伊豆シャボテン公園でサボテンを食べ倒す

【7品目】サボテンソフトクリーム

そろそろデザートいきますよ。そしてこの段階でも目からウロコの体験が待っていた。


緑の味は、普通にバニラっぽいのだけど、
え、赤い?
その正体はサボテンの実だそうです。
そしてこれが実を絞ったジュース。

ドロドロしているのが写真からもわかると思う。

【8品目】サボテンジュース

赤いソフトクリームはいちごっぽかったけれど、ジュースがすごい。

右の真っ赤な液体は、何も加えずに実のみをすりつぶしたもので、とっても濃く、甘かった。

そして「い草」の味がするのだ。張り替えたばかりの畳のにおい。悪く言えば青くさいのだが、よく言えば草の香り。こんな果物ほかにない。
私はハマってしまい、おみやげに二本買ってきた。今日食べたサボテンの中でもこのジュースのインパクトは大きかった。

青くささが気になる場合は左のジュースをおすすめする。オレンジやレモン果汁とブレンドして飲みやすくなっている。グァバジュースに近い。

 

見るほうのサボテンも忘れずに

以上がサボテングルメでした。私が家で食べたのが偽物だったかのようにおいしい料理ばかりだった。

さてこれから先は、園内の心に残ったサボテンを紹介していきたいと思います。


歩くサボテン事典、三浦さんにバトンタッチ。サボテンの事ならなんでも答えてくれる!

まず、一番ききたかった事を質問

「自分でウチワサボテンを料理して食べたのですが酸っぱかったんです。種類が違うんですか?」

すると意外な答えが返ってきた。

「見ていないので何とも言えませんが、ウチワサボテンは種類もそこそこあります。ただ、時間帯によって味が変わります。夜のうちに光合成のために取り入れた二酸化炭素をリンゴ酸として蓄えます。そのリンゴ酸は光合成で日中使うので、明け方のサボテンが一番酸っぱいはずです。なので明け方のサボテンが一番酸っぱいです。」

そうなのか!たしか、夜摘みにいった気がする。こんどは夕方頃にとりに行ってみよう。


5つの温室に分かれて1,500種類の世界中のサボテンや多肉植物が生育されている。

幹のあるサボテンってはじめて見た。
名前がおもしろいサボテン

サボテンの和名と学名を比べると、面白い事がわかる。ラテン語をそのまま日本読みしているものが多いのだ。

唐突に執権。

わかりやすい西部劇風。
どれも一度は声に出して読みたい発音だ。
他にも「大型宝剣」「弁慶柱」「銀製界」「初日の出」「足柄」など骨太な和名がついていた。気になったのが、「柱」や「剣」が多いこと。見たままの雰囲気で名付けたのだろう。
これもあやしいな。
黒鳳(コクホウ)と、
黒鳳モドキ。レッサーパンダみたいなものか。
このサボテンはガラパゴスゾウガメの好物なので、食べられない対策として葉が上に生えるように進化した。
「夕刊フジ!」(わかる人は同世代です)
力士に贈るならコレ!
ホームセンターなどでよくみかけるこれは「月影丸」というかわいい名前だった。
こんな形だけどウチワサボテン亜科。
鋸歯竜(きょしりゅう)。歯の両脇にギザギザがあってけっこう痛い。しかしサボテンではない。

すごく痛いサボテン

三浦さんが「一番さわりたくないです」と言っていたのがこれ。一度針に手に刺してしまい抜いたら、少し肉を持っていかれたらしい(たいしたことにはならなかったらしい)。テーマパークの温室でそんなホラーな事が起こっているとは。


名前は失念したので「こわいサボテン」と呼ぶ。
コイツにだけは心を許さないでください。

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