カルフォルニア原産の「入鹿」というサボテンは、地面を這うように成長する。
成長すると片端が伸び、もう一方は枯れてなくなっていくので、地面を移動することになる。 しかも、成長している部分の頭がこんなふうに持ち上がった状態で。なにこのサボテン。ちょっとかわいすぎるんじゃないの。
しかし、現地のアメリカ人にはたいそう気味悪がられていたそうだ。
なぜ入鹿なんだろうと考えてたら、学名に「eruca」の文字を発見。・・・やっぱり?
三浦さんは「まあ、名付けた学者さんが言うんですからしかたないですね…」と言っていた。
伊豆シャボテン公園といえばこのサボテンがシンボルであり、日本最大のもの置かれているのでご存知のかたも多いと思う。 この丸っこいフォルムがのん気にモコモコ並んでいるのを目の前にすると、なんか笑ってしまう。
ウチワサボテン以外にも食べられるものは多い。そういえばドラゴンフルーツもサボテンなんですよね。 葉肉や実だけでなく、花の部分もよく食べる。有名なものだと月下美人の花もよく食べるらしい。
食べた人の話によるとレモンのように酸っぱいらしい。やっぱりこういった多肉の多くは酸っぱいんでしょうか。
サボテンそっくりだけどサボテンじゃないもの
見た目はサボテンだけどサボテンではないものも沢山ある。この温室はアフリカに生えるサボテンそっくりの多肉植物がある。
「サボテン → 砂漠 → アフリカ」というイメージで、アフリカにもサボテンがあると思ってしまいがちだが、実はアフリカにはサボテンは自生しないのだ! これを知れただけでも来た甲斐があった。
もうひとつ知らなかったのが、テキーラに使われる植物はサボテンじゃなかったという事。 なんですって。 ボトルにサボテンの絵がかいてあるのは単なるメキシコっぽいデザインって事?
驚いていたら、三浦さんが「メキシコでも現地人が(知ってか知らぬか)サボテンのお酒と紹介してるくらいですから…」と苦笑いして言った。 そっちのほうがキャッチーなのかしら。
森林性のサボテンは、とげがなくつるっとしている物も多い。
これもサボテン。葉っぱを炒め物にして食べるとおいしいらしい。これは酸っぱくない気がする。
5つの温室を巡った。三浦さんに一時間半、たっぷりサボテン(とサボテンもどき)の話をきくことができてとても楽しかった。三浦さんは本当にどんな事についてもよく知っていて質問はほぼ答えてくださった。もしかすると日本で一番サボテンに詳しいかもしれない。少なくとも「サボテン見ると仕事思い出していやだ」というタイプではないと思う。 どのように勉強したのかきくと、もともと植物がすきだったのだけど、サボテンの事については昔の専門書を読んで覚えたらしい。好きな事を仕事にしている典型で、とても羨ましい思った。