1975年のヒット曲「およげ!たいやきくん」。ぼくもこどもの頃よく聞いた記憶がある。
今回は、そのたいやきくんが逃げ出した足跡をたどって、くぐってみよう。
ジャンクションを!
(大山 顕)
ヘンデル作「水上のジャンクション」
先月「東京、サイテーの橋」という記事を書いた。ボート・ピープル・アソシエーションという方々が行っているちょうすてきな催しをレポートしたものだ。ほんと、あれは"サイテー"だった(←ほめことば)。
で、今回またおなじボート・ピープル・アソシエーションによるクルーズがあったので、それに参加してきたしだい。これがもうね、すごくすてきでね!大興奮だったよ!
まあ、とにかくどれだけすてきか、この映像を見ていただきたい。
どうだ!かっこいいよねえ!すごいよねえ!画面がへんなふうに揺れているのは勘弁してほしい。なんせ動画撮影なんてことしたの初めてだし、すごい興奮状態だったからしょうがない。つまりこの揺れはぼくのハートビートだと思っていただきたい。
これはどこをどう航行しているのかというと、東京は浜松町のあたり。浜離宮の南、日の出桟橋のそば。ジャンキー(ジャンクション好きのこと)には「浜崎橋ジャンクションだよ」といえばすぐわかるだろう。あそこだよ!下の航空写真地図でブルーのラインがそれだ。
そう、ジャンキーとして全国のジャンクションを愛でてまわっているぼくだが、水上のジャンクションをくぐったのははじめて。ちょううれしい。この浜崎橋ジャンクションは鑑賞できるポジションが非常に限られていて、ああ、水上から見てみたい…、と無念の臍を噛んでいたのだ。そんなことでそんなもの噛むな、って話ですが。
ボートほしい
さて、今回もまた手こぎボートに乗り換える。前回ほどではないけれど、せまい川を行くからだ。なんとこのすてきな浜崎橋ジャンクションと、あのすてきな一ノ橋ジャンクションのあいだを、古川という川をつたってよいしょよいしょと漕いでいくのだ。
本気でこのボートがほしくなった。
いや、ジャンクションからジャンクションのあいだを、と思っているのはぼくだけか。ボート・ピープル・アソシエーションの方々はそれをねらったわけじゃない。古川を行くコースを設定したら両端がたまたますてきなジャンクションだった、というほうが正しいだろう。
しかし、運命的な出会いはしばしば偶然によってもたらされるもの。人はそれを「必然」という。