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フェティッシュの火曜日
 
二人羽織でロックンロール!

6人での練習をしよう

お化粧がバッチリ決まったところで練習開始。斎藤さんは一応前回録音したものを渡してあるが、実際にやってみるのはもちろん初めて。そして他のメンバーも日が空いてしまってどんな曲だったかうろ覚えだ。僕もキーとかメロディラインを覚えていない。


後ろからみるとこうなっている。女性にゴルフのスイングを教える石田純一みたいですね。
練習の合間、後ろの阿部さんにお茶を飲ませてもらう。これぞ正しい二人羽織。

全員が探り探りの状態で、6人(あえて櫻田さん含む)で奏でるべきタンデムのロックを探していく。

斎藤さんには事前に「ベースを弾いている顔だけやってください」とお願いしたのだが、よく考えたらコーラスもやってもらわなければいけないので、いろいろと無理なお願いをすることになってしまった。


アー写。

一曲あたり3回くらいの練習の末、二つのオリジナル曲と一つのカバー曲ができあがった。今の僕たちにできることのすべて(主にボーカルがいっぱいいっぱい)が詰まっている演奏だ。

 

「DPZ」

まずは勝手に作ったデイリーポータルZのテーマソング、「DPZ」。どっから突っ込んだらいいのかわからない動画に仕上がった。


ギターとベースの二人には黒子のお面をかぶってもらった。歌がヘタとか、顔がヘンとか、歌詞が適当とか、そういう枝葉末節はロックだからおいておいて、ちゃんとバンドをやっているように見えないだろうか。

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Zくん、Zくん、丸いね  Zくん、Zくん、オレンジ
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「MATSU KATA」

一曲だけだと寂しいので、せっかくなのでもう一曲オリジナルの「MATSU KATA」という曲も作った。

ロックンローラーといえども基本弱気な性格なので、ちょっと歌詞をごまかしてはいるが、感じてほしいのはあの人へのリスペクト。

練習をしているとき、ドラムの太一君に「いついおうかなと思っていたんですけれど、この曲、松方とかいってません?」といわれた、そんな曲です。


よくわからないジャンルの曲になっているが、二曲目なのでバンドメンバー全体にゆとりがある。ひろしとかひろみって誰だ。

松! 方! 松! 方! 松! 方! ひろし!
松! 方! 松! 方! 松! 方! ひろみ!

ちょんまげ結ったら、刀持ち 長靴履いたら、竿を持つ
釣りざお一式70万
イカを餌に、マグロ釣る  サンマを餌に、マグロ釣る
カツオくらいじゃ喜ばない

2008年第11回萩クロマグロトーナメント
305kgで優勝したのさ 築地で195万円
2009年第12回萩クロマグロトーナメント
325kgで優勝したのさ 築地で437万円
2010年第13回萩クロマグロトーナメント
I Will I Will Fish On! I Will I Will Fish On!

カジキ!マグロ!メバチ!マグロ!クロ!マグロ!ひろき!
でっかい!マグロ!釣りたい!マグロ!大好き!マグロ! ひろき!

 

僕にとってのボーナストラック「Wendy」

最後は上西さんがベースをやっていて、阿部さんと太一さんがローディー、そして私がファンクラブに入っているバンド、Rama Amoebaの「Wendy」という曲のカバー。カバーというか、上西さんにとってはオリジナルなんだけど。ちゃんとした「Wendy」はこちらで見られる。

この曲をやったのには訳があるのだが、とりあえず最後まで映像を観てほしい。


オリジナル曲だと誰も正解がわからないので目立たないが、カバー曲だとボーカルのひどさが際立つ。斎藤さんの目線が一点に集中しているのは、歌詞のカンペを見ているから。しかし、そんなことはもうどうでもよくなるような展開が繰り広げられる。

まさかのRama Amoebaのボーカル、4月7日に50歳バースデー記念ライブをおこなう秋間経夫さんがハンドマイクを持ってノリノリでの登場。つい三本目の腕で握手してしまった。頭の中に浮かぶのは、モノマネ番組でよくある「ご本人登場」。コロッケと美川憲一の関係だ。

もちろん本当に秋間さんが突然登場した訳ではなく、事前に上西さんから「秋間さんが乱入するかもしれないから、Wendy練習しておいて」というメールをもらっていた。

そして秋間さんは今日本当にこのためだけにやってきて、さっきからタンデムの演奏を見守っていたのだ。憧れの人を目の前にしてその人の曲を歌うっていうのは、なかなかありえないシチュエーションだと思う。


ウェーンディー。二度とあり得ないスリーショットだ。

秋間さん登場の段取りはわかっていたのだが、それでもやっぱりドキドキしっぱなしだった。音程外し放題だし。でも楽しくってしょうがなかった。

本当にタンデムを結成してよかったと思った。これでイカ天でたかったなー。

なんだか一回り大きくなった気がします

着地点が全く見えないままにはじめたこの企画。最初はどうなるかと思ったが、最後まで支えてくれたタンデムのメンバー、映像を仕上げてくれた大北さん、そしてご本人登場の秋間さんのおかげで最高のエンディングを迎えることができた。

僕のわがままに付き合ってもらったみんなに、どうお礼を返せばいいのかまったくわからない。と、卒業シーズンっぽく臭くコメントしてみる。でも本心。

この記事を二回目に読むときは、僕の顔と声を宮崎あおいとかに頭の中で入れ替えてみてほしい。そうすればまた違ったストーリーが浮かんでくるはずだ。

バンドをやりたかったのは、打ち上げがしたかったからというのもある。満足。

タンデムオフィシャルサイトも作りました。
あわせてご覧ください。

TANDEM(タンデム)

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