毎日ハミガキ粉をつけて歯磨きをする。
だけれど、そもそもハミガキ粉が何で出来ているかを僕は知らない。実は小麦粉か? なんて考えたりもする(成分表示を見てもイマイチ分からない)。
そんな疑問を持って、でも解決しようとせずにもう何年もたったある日、編集部から「ハミガキ工場に見学に行きませんか?」と声をかけていただいた。
いや、もちろん行きますよ!
(地主 恵亮)
タクシー来ない、人はたくさん来た
ライオンの小田原工場に向かうべく神奈川県の国府津駅で僕らはタクシーを待った。3月のある日で、関東では春を感じる日も多いのだけれどこの日は寒くて冷たい雨が降っていた。そして、タクシーはなかなかやって来なかった。
同行してくれていたWebマスター林さんがタクシー会社に電話をすると「雨だからね〜」というのどかな答えが返ってきた。仕方なく寒い中、特にやることなく我々はタクシーを待った。しばらくするとタクシーがやって来たので「そいや!」と乗り込みライオンの小田原工場へと向かった。
今回やって来たライオンの小田原工場はライオンのハミガキの約60%が作られている。しかし、入り口の時点では別にハミガキの爽快感のするあの匂いはしなかった。後で聞いたのだけれど、この工場の周辺には多くの家々があるため、音や匂いには細心の注意を払っているそうだ。
実際に作っているところを見学する前にライオンの方にハミガキについてお話を聞いた。お話はどれも興味深いのだけれど、そんなことよりこの時点では取材に対応してくださったライオンの方の人数に思わずたじろいでしまった。だって7人もの方が対応してくれたのだ。多い! 思わず緊張してしまった。
ライオンなのか!
ライオンのハミガキと言うと「デンター」や「クリニカ」が有名だ。別に取材させてもらったからヨイショをするのではなく僕はもう何年もクリニカを愛用している。普段使っているものが作られている現場を見るのは、好きな俳優のサイン会に来たみたでワクワクする。
バファリンもライオンの製品であることをこの日初めて知った。そして、そのバファリンもこの小田原工場で作られているのだそうだ。おいおい、オレが使ってるものばかりではないか! という感動。好きな俳優がたまたま行った和民で飲んでいたみたいな感じでテンションが3倍増した(当社比)。