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土曜ワイド工場
 
裸足で暮らすと見えてくるもの


というわけで脱いでみた。

靴を買いに行ったのだが、気に入ったのが見つからなかった。他を探すのも面倒くさいのでと、適当に安いの買ったらこれがいまいち気に入らず履きたくないのだ。

…面倒だ。

そもそも靴って履かなきゃいけないものなのか。

安藤昌教



靴、いる?

このところ靴に関して呪われているんじゃないかという日々が続いた。

お気に入りのブーツは底がすっかりすり減ってリペアに出したら一ヶ月かかるって言われるし、前述の通り代わりの靴を買いに行ったら売っていなくて妥協して買ったのがいまいちでへこんだ。

そもそも靴って履かなきゃいけないのか。家を会社を往復するだけならば舗装した道の上しか歩かないので実質必要ないんじゃないか。


というわけで今日は靴無しで過ごしてみることにします。

ここは事務所のあるビルのエントランスだ。

僕は普段から事務所の机に座っている時には靴を脱いでいることが多い。理由は簡単、楽だからだ。

さすがに出かける時には履き直していたのだが、そのまま出歩けるのならばそれにこしたことはないと思っていた。


出て行くときに編集部員全員に止められました。

編集部のあるフロアはカーペットがあって快適なのだが、一階のエントランスの床はつるつるした石でできていてなにしろ冷たかった。裸足の来訪者には冷たい会社だ。

世間はどうか、もっと冷たいのだろうか。


足で感じるテラコッタ。

情報は足でかせげ

ビルを出てすぐ、レンガ調の歩道はざらざらしていて石の床よりも体感的に3度くらい温かく感じた。

しかしそれよりも温かかったのがアスファルトだ。横断歩道に引かれた白線の上は冷たいのだが、むき出しのアスファルト部分はほんのりとした温かみすら感じられる。

写真でもわかるように、この日は日差しがなく風が冷たい一日だった。アスファルトは日光によって温められているわけではないと思うのだが、どうして温かいのだろう。


ビートルズのアルバム「アビーロード」ではポールだけが裸足だったのを覚えている。彼もきっと靴に嫌気がさしたんだ。

靴を脱ぐだけでいつもの公園も違う景色に見える。子供を見守る親たちの目が全部僕を向いているように思うのだ。


実際は誰も見ていないと思うのだが。

他にも靴を脱いだことで気付くことがたくさんあった。人は情報を得るためにさまざまなテクノロジーを蓄えてきたわけだが、今後はあえて捨てるというソリューションにも目を向けるべきだと思う。

偉そうなこと言っても裸足だと説得力がないのは確か。あとソリューションという単語は「束縛から解放されたもの」という意味があるらしいので強引に使いました。


エスカレーターの乗り場のこの銀色の部分は気持ちいい。
すぐ隣にあっても材質が違うと感じる温度が違うことも発見。具体的にはレンガ調の右足の方が温かい。

マンホールは想像通り冷たい。
下に水が流れているマンホールは温かいんじゃないかと思ったのだけれど、NTTのと大差なかった。

もう慣れました。

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