鈴木:す、すみません……。私は捨てちゃっていました……。
もったいないですよね、でもやっぱり、美味しさの面でも、煮物に使う場合は新しく使ったほうがいいと思いますよ。
山下:ほら、古賀さんにもぜひたくさんめんつゆ使ってもらいたいですし!
しまった、なんだかなぐさめられる形である。
きちんと美味しいものを食べてもらおうという作り手側の心理を考えると、もったいなくても再利用というのはお勧めできないことですよね。答えづらいことを聞いてしまった。
これで私も、めんつゆの残りつゆへの未練が断たれました。これからは最初から使い切るくらいのぎりぎりの量を作ることにしよう(結局発想は貧しい)。
料理の世界の流行に乗れ
ややトーンダウンしてしまった私だったが、ここで林さんがナイスパスをあげてくれた。料理の流行についてだ。
ここのところ、毎年鍋料理が流行しているように感じる。鍋といえば、めんつゆはチャンスだろう。例の“液量”も鍋なら必要だ。
−−液量を多く使うということだと、鍋料理どきはチャンスですね。流行の料理って意識していますか。
山下:鍋市場は延びてますね。流行の料理にめんつゆが使えると「来たな」という手ごたえはやっぱりありますよ。
ここ最近だと、蒸し料理がしばらく流行していてこれもチャンスといえばチャンスでしょうか。タジン鍋も広まっていますし、ルクエ社のスチームケースという調理器具も話題のようですね。 |