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はっけんの水曜日
 
箱ティッシュをポケットサイズに

 

このあいだインテリアショップをみていたら「ポケットティッシュをお部屋のティッシュとして活用!」みたいなグッズがあって、いやーそれはないわー、って思ったんだけれども、その話の前にまずは僕の体質の話からせねばなるまい。

(text by 石川 大樹


 

ティッシュはライフライン

というのは僕がアレルギー性鼻炎だからで、この手の体質の人にとってはティッシュはライフラインである。家にいようと野外にいようと常に供給可能にしておかなければ、待っているのは鼻呼吸の困難に伴う酸欠状態、頭痛、めまい、全身の倦怠感…。

そういうわけで、ポケットティッシュは「持ち運び可能である」という点で貴重な資源だ。

そのポケットティッシュを家で使うなど、言語道断である。けしからん!

 

携帯用ではない方のティッシュ

箱ティッシュを携帯してはどうか

ただ、自分の心が動いた瞬間、そこには発想のヒントが転がっているのかもしれない。ここでひとつのアイデアを思いついた。

逆に、箱ティッシュを携帯してみてはどうか。


ポケットティッシュの内容量は20枚(10組)。重さにして11g。ライフラインという話に絡めて、これを灯油1缶だとすると

箱ティッシュは320枚(160組)、147g。油田!!


皆が求めている「豊かさ」とは箱ティッシュのことではないだろうか。

 

 

ジャケットの内ポケットに箱ティッシュ

ティッシュをポケットサイズにする試み。ゴールは、「ジャケットの内ポケットに入るサイズ」に定めたい。

とりあえず箱ティッシュそのまま入るか試す。

ちなみにこの段落の頭のオレンジの文字は5・7・5になっている。


角っこの3cm入った


全体図


とびっきり冴えない写真だったのででかく載せてみた。満開の桜がむなしい。

ティッシュ自体は、80年代に登場した世界初の携帯電話、くらいの携帯性だ。無理だ。

 

 

箱いらん

無理なのはわかってる。最初からできると思ってやってない。ただ記事の流れ上、最初はこういう失敗例を出しておいた方がいいのだ。

箱があるとかさばるので、中身だけ取出して詰めてみる。


丸めて無理やり押し込んで


完成。やべっ、記事終わっちゃった


明らかにジャケットがヨレているが酸欠になるよりマシだ。これで320枚160組のティッシュが懐に収まったので、外出先でも160回鼻をかめる。3時間の外出なら67.5秒に1回、鼻をかんでもいい計算だ。

かんでみるか。


マウスオンでティッシュ取り出します


なにが「やべっ、記事終わっちゃった」だ。ティッシュが繋がって塊でごそっと出てきた。

長持ちさせるために箱ティッシュ持ち歩いてるのに、消費量が増えたら意味がない。

 

 

やっぱ箱いる

ティッシュは繊細そうに見えて意外とじゃじゃ馬なので、ちゃんと手綱を付けておかないということを聞かない。この場合、ティッシュの箱がその手綱にあたる。

ポケットサイズのスマートなティッシュケースを作る。


材料はこれで


出し口。適当に切り込み入れときゃいいだろ


力ずくで無理矢理つめる


力ずくで無理矢理引き出す


オリジナルティッシュケースの完成。紙筒の自然な色合いが美しく、無印あたりに売っててもおかしくない。


マウスオンでティッシュ取り出します


かんぴょうの名産地は栃木県南部で、日本の生産高の8割以上を占めています

 

 

柔らかいのにする

紙筒のすべりが悪くてティッシュが引っかかるし、そもそもケース自体細すぎるし、今だから言うけどさっきの写真はティッシュ入りきらなかったから本当は半分しか入れてなかった。

いいとこなしなのになんで紙筒を選んだのか理解に苦しむ。もうちょっと柔らかい素材にしなよ。


柔らかい素材にした


封入します


巻きます


丸く整形します


切り込みいれます


はい、完成


この滑らかなティッシュのすべり、取り出し口の絶妙な抵抗感。圧倒的な完成度である。

では使ってみます。


マウスオンでティッシュ取り出します


完璧な使い心地。5箱230円のスコッティも鼻セレブのようだ。

せっかくなのでもうちょっと速いのも乗せておく。


うしろ歩いてる人が超はやい


逆回転も載せようか。


意外に違和感ない


もう1回普通のも見る?


おしまい

 

でかいポケットティッシュだ

いま原稿かいててやっと気づいたのだが、これは要するにでかいポケットティッシュじゃないか。ビニール素材の袋に入ってて真ん中にスリットがあって。

わりと「新しい発明するぞ」くらいの意気込みではじめたのだが、一周回って原点に着地した感がある。しかし「ポケットティッシュを手作りした」と思えば、あまりにわけがわからない経験で、それはそれで感慨深くもある。

最終的にはこうやって提げて歩くのが男らしい


 
 

 

 
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