三岐線のハイライト・東藤原駅

東藤原駅に着くと、駅の横に貨物ヤードが広がっていて、タンク車がたくさん停まっていました。また、改札を出た駅前には以前使われていた貨車が1両、保存されています。これが初めて見るタイプの貨車だったのですが、なんだかツノが出ていてかっこいい！そうなると一度でいいから赤く塗ってみたい、と思ってしまうのは日本人の男性なら当然でしょうか。

駅の西側、駅と工場の間にある踏切にやってくると、目の前にタンク車が列をなして停まっています！さらに機関車が忙しく行き来して、そのタンク車の列を引っぱり出したり押し込んだり、どこからか別のタンク車を持ってきて並べたり、と休む暇なく動き続けていました。

タンク車が停まるその向こうにはセメント工場のかっこいい建物がそびえ建ち、さらに奥に目をやると、石灰石を切り出した原石山の迫力のある姿を望むことができます。

複雑に分岐している貨物ヤードの線路、その上を渡る踏切、大量に停まっているタンク車、それを休みなく面倒見る機関車、石灰工場の建物、迫力のある段々が印象的な石灰の原石山と、三岐線の貨物輸送を構成する主要な要素がほとんど見えてしまう大興奮のスポットでした。

終点の西藤原駅もアツかった

さて、十分テンションも上がったところで、ここから2駅戻って博物館に行きたいところですが、実はこのまま2駅進むと終点の西藤原駅なのです。せっかくフリーパスを持っているし、一度終点まで行って戻ってくることにします。

そしてやってきた電車に乗って終点の西藤原駅に着くと、ここもなんだか賑やかなことになっていました。

子供たちの歓声が聞こえる駅前の広場に行ってみると、そこは「ウィステリア鉄道」という小さな鉄道公園になっていて、ミニチュア新幹線やミニチュア蒸気機関車が子供たちを乗せて走っていました。

そのほか、使用していないホームでは本物の機関車の展示も行われていて、多くの人が写真を撮ったり触ったりしていました。お世辞にも大きな駅とは言えない、近くに有名な観光地があるわけでもない駅なのですが、これだけの人が集まるのはこの公園があるからこそでしょう。しかも完全ボランティア運営で料金は無料。好きな人が好きなことをやっているところに人が集まる、という最高の運営環境ができ上がっているのではないかと思います。

ではいよいよ丹生川駅まで戻って、今日のメインイベントである貨車の博物館に行ってみることにします。