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チャレンジの日曜日
 
応援ウチワはどこまで見えるのか?


なんというか、ちゃんとアイドルの応援をしたことがない。
若いむすめだった頃、アイドルに興味がなかったので、「キャー! ナントカくーん!」とか、騒いだことがなかった。
今思えば、騒いでおけば良かった。普通にエンタテイメントを楽しんで、きちんとストレス発散して成長すれば、こんなダメな大人にならなかったのかもな〜、とも思う。
成人式の日も、「めんどくさーい」と言って晴れ着を着なかった。今となっては心残りだ。
若い頃、恥ずかしがって、ミニスカートをはかなかったのも心残り。後悔ばかりだ。

やれることは、やれるうちに、思いついたらやっとかないと!

大塚 幸代



そんなわけで、数年前、一念発起して、有名アイドルのコンサートに行った。日本で一番有名な男性アイドル事務所、J所属のアイドルのコンサートだ。場所は東京ドームや武道館、でっかいところばかりだった。
誰が好き、というよりは、全体の雰囲気を知りたくて行ったので、2、3回行ったところで「もう満足」と思って、行かなくなってしまったのだけれど…。

初心者から見て、すごく気になったのが、「応援ウチワの存在」であった。
かの事務所は、オフィシャルで、顔写真の付いたウチワを、会場販売している。
自作の応援ウチワも持ち込み可能だが、「周囲への迷惑を考えて」公式ウチワサイズより大きなものを使ってはNG、となっている。
そりゃまあ、アイドルコンサートで、巨大なプレートを掲げた人が前の席にずっといたら、後ろの人はツラいかもしれない。


応援ウチワ素材(J事務所公式サイズ)。東急ハンズ等で売ってます(1000〜2000円くらいで購入可能)。携帯を置いてみましたが、サイズ感分かりますでしょうか。

で、この「規定サイズのウチワ」の中で、皆、工夫をこらすのである。
好きなメンバーの名前を書くのはもちろん、メッセージも書く。

「手、ふって」「ピース(サイン)して」「変顔して」

最初は、そういったメッセージが何のためのものなのか、分からなかった。
でも、コンサートを見てるうちに分かった。
要するに、お目当ての男の子にアピールして、こっちを向いてピースやら変顔やらしてもらうためのアイテムなのだ。もし、やってくれたら、そりゃ嬉しいだろう。
J事務所は、ファンサービスのため、アイドルが会場中を駆け巡ることが多い。良くない席でも、距離が近づく瞬間あったりするので、文字を認識してもらえる確率が、高いみたいだった。

しかし……正直、ウチワ文字って、どのくらいの距離だったら見えるんだろう??
実はそれを、ずーっとナゾに思っていたので、今さらながら、ウチワを作りを試してみることにした。

まずはウチワ作り


まずはウチワ作りだ。

文案を考える。
んー。今後、もしウチワを使うとしたら、韓国女性アイドルの来日コンサートなら行くかもしれないから、実用のために作ると「サランヘヨ(愛してる)」かな、と思ったのだが…。
ハングルとか外国の文字だと、実験に適さないな、と思って諦めた。
で、「投げキッスして」というメッセージに決めた。誰に当てたメッセージでもなく、なんとなく。
いや、なんかいいじゃないですか、投げキッス。


まずは、ウチワのサイズより大きい、白い紙を用意。ウチワのハート型をうつしとる。

今回、家にA4の紙しかなかったので、メンディングテープでつないでなんとかした。貧乏くさくてすまない。


ここに文字入れればいいのかなー、とラフを書いていく。

ちなみに、手作業でやらなくても、文字をカッティングしてくれる業者は多数あるようなので、「こういう作業、すごく苦手!」という方は、オーダしたほうがいいかもしれない。


うーん、うーん、と唸りながら作業。

フリーハンドにしては、なんとか形になった……ような気がする。


カッティングシート(裏がシールになっている、カラーシート)の上に、型紙を固定。下じきに古雑誌をひく。

そのまま思いきって、カッターで、ぐりんと切りつけて、文字を取り出す。
切れるカッターを使ったら、案外簡単に作業出来た。


切り抜いた文字を、どこに貼るか、配置。

あとは、慎重に、ぺたり、ぺたりと貼っていく。


いや、初心者にしては、かなり上手に出来た気がするんだが、どうだろう。

上級者は、もっと色使いが上手かったり、色数が多かったり、高い技術があるようだけれども……。


さあ、武道館と東京ドームの距離で、実験です。 >
 

 
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