本家アメリカのケンタッキーフライドチキンで、肉で肉を挟んだサンドウィッチが発売になるという話を聞いた。
さすがはアメリカ、とでも言えばいいのだろうか。意味がわからない。サンドウィッチってそういうことじゃないだろう。と思いながらも、ちょっと食べたいと 感じたことも事実。
日本では発売になっていないが、パーツを組み合わせれば自作できそうだ。そう言えばあの国は、他にもエネルギッシュな食べ物にあふれている。
そういうわけで、アメリカのパワー炸裂な食べ物たちを自分で作ってみました。
(小野 法師丸)
肉肉肉で押してくるアメリカンスピリッツ
このほどアメリカのケンタッキーフライドチキンで発売になる商品は、「ダブルダウン」というもの。ベーコン2枚とチーズ3枚とをチキンでサンドしたものだ。
本当にそんなものが存在するのかという気にもなるが、アメリカのケンタッキーのサイトにちゃんと載っていた。(こちら)
発売までのカウントダウンが秒単位で表示されているのは、多くの人がこのダブルダウンを待ちわびていることへの煽りだろうか。話で聞くだけでもすごいが、やはりビジュアルもすごい。
このメニュー、日本での発売予定は聞いていないが、その気になれば自分でもできるんじゃないだろうか。
そういうわけでケンタッキーに行って、材料となるべくものを買ってきた。普段はオリジナルチキンばかりを買うのだが、骨があるものはダブルダウンには向いていなさそう。
そこで選んだのはチキンフィレサンド。これに挟まっているのは骨なしチキンなので、ちょうどよさそうなのだ。
すでにユニットとして完成しているチキンフィレサンドを解散させるのはやや心苦しいが、大きなことを成し遂げるために必要な試練だと思ってもらいたい。 きみは肉オンリーサンドとして生まれ変わるのだ。
2枚のチキンに挟まっているのはベーコンとチーズ。並べてみただけで、これらが一体化することへの緊張感が高まる。
挟んでオーブンで温める。構成としては単純なので、実際に作ってみたら想像通りのものができた。
このダブルダウン、人によって受け取り方がかなり異なる食べ物ではないか。私はもともとケンタッキーのファンなので、かなりの期待をもっている。では実際に食べてみよう。
…かなりのエネルギー感。チキン・ベーコン・チーズ と、それぞれ存在を主張するものが組み合わさっているのだから当たり前だろう。ただ、それぞれが自分ばかりを前に出すのではなく、味のハーモニーが成立しているのには驚いた。
思っていたよりうまい。ただし、ものすごく濃い。
それゆえ、いとしくなるのはサンドの残りのパン。実際、ダブルダウンを食べたあとにパンを食べたら、ものすごくおいしく感じた。肉とパンとはとても合うのだ 。ただこの結論は、スタート地点に戻ってるだけではないか。