数十年の層が雪の大谷のごとくあり
言葉が出ない。内径80mの、未知のグラウンド。
白い鉄の蓋が雪原のように広がった周囲を、まるで立山の「雪の大谷」のように高い壁が取り囲む。どこかの遺跡に降り立ったようにも思えてならない。一種異様な風景である。現実の極地のようでいて、対極のようでもある。
社員の方もめったに入ることのない、原油貯蔵タンクの内部。製油所の皆さんにはお仕事中にもかかわらず案内いただき、本当にありがとうございました。
落とし蓋を始めとして、思ったよりも単純な構造だったと思う。だが一方で、これだけデカい構造物を四十数年も使い続けられるという、考えられた仕組みがあった。
私はただただ、見上げるしかなかった。
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