ハンチングが難なく入る。18ぐらいのころハンチングを買ったのだが、かぶるとおでこに紫色の線がついた(明らかに小さかったのだ)。脱いだ瞬間、おでこの上の方がじわーんと暖かくなったのを憶えている。命に関わりそうだったので2回かぶってやめた。
しかしここの帽子ならばそんな壊死を心配する必要もない。
ここは天竺かシャングリラか
そんな苦労話(大きな帽子を手にした今となっては笑い話だ)をしていると上田さんも「わかりますわかります」と言って聞いてくれている。もしかして…と聞くとやっぱり60センチオーバーだった。
「学生のころ寿司やでバイトしてたんですけどね、白い帽子が入らなくて、キミは鉢巻きでいいよって言われました。
ひとりだけ職人さんみたいになっちゃって…」 |