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ちしきの金曜日
 
カッパのキャラを民俗学的に鑑賞する

現代のカッパは鳥類に近い



こちらも合羽橋商店街のお店に貼ってあった、手描きのポスターだ。もう解説を受けなくて解る。これは「現代のカッパ」ですね!

大島「現代のカッパはもう、ほとんど鳥みたいになってきていますよね。このカッパを見ても、一番近い生物は、アヒルじゃないですか。それでも僕らが見てカッパとして違和感がない」


たしかに皿を外して白く塗ってみたら、アヒルになった。江戸時代のカッパではこうはならない

斎藤「すると…これからの未来のカッパはどんどん鳥の方向に進化して行くんですか?」
どんどん時代と共にキャッチーになるカッパ象。それは計らずとも、カッパにアヒルを取り込むことでなされていった。しかし、これが進行して行くと、そのうちにカッパのイメージがアヒルに乗っ取られるんじゃないか。

大島「ある程度までしか行かないでしょうね。例えば怪獣も空想上のものですが、ゴジラが急に空を飛んだりしたら違和感があるでしょう」

つまりは「どのあたりのところに、僕らが創作としてのリアリティを感じるか」というところの問題らしい。ひとまず僕たちが、カッパダックを受け入れる心の準備は、まだしなくても良さそうである。


頭…お皿とギザギザ 体表…つるつる 口…鳥のクチバシ 甲羅…不明
現代のカッパ。アヒルっぽい

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