みなさん稲荷寿司はお好きかな? 僕は好きだ。 どれくらい好きかというと、横長のいなり寿司があるというので埼玉の北部まで食べに行くくらい好きだ。 じわっとひろがるお揚げの風味と、それに包まれたご飯のぎゅっと締まった感じが、あまからすっぱくて、小さい頃からの好物だ。 いなり寿司といえば豊川稲荷の門前町が、いなり寿司界では最も有名なのだが、三大稲荷のひとつと呼ばれる茨城県の笠間稲荷神社でも、名物のいなり寿司が人気だというので、食べてきた。
(工藤 考浩)
茨城県笠間市
というわけで、わたくし工藤がお伝えするいなり寿司シリーズ第2弾は笠間稲荷のいなり寿司である。 豊川稲荷のいなり寿司は、いなり寿司好きの間では「聖地」と呼ばれるほど規模がすごいらしいので、あとのお楽しみにとっておこうと思っている。 次回のいなり寿司特集は豊川稲荷だ。 記事を書く前につぎの企画の話しをしてもしかたがない。 ともかく茨城県笠間市に行こう。
参拝ムード
駅前には笠間稲荷神社の大きな案内板が出ていた。 さすが、日本三大稲荷のひとつだけある。 ちなみに日本三大稲荷は全部で9つくらいあるようだ。 まずは観光案内所に立ち寄り「いなり寿司が食べたいんですけど」とたずねたところ、笠間名物稲荷寿司食べ歩きガイドというマップがもらえた(ここにあるのと同じもの)。
路地を行きます
名物のいなり寿司を扱う店は、神社の前にたくさんあるのだが、駅から神社へ向かう途中にも一件おすすめのお寿司屋さんがあるという話しを案内所の方に聞き、教えられたとおりにメインストリートではない一本裏の道を歩いた。
地元の人しか歩かないような道を(この時は地元の人も歩いていなかったけど)とぼとぼと歩いていると、以前行った妻沼聖天の町並みにどことなく似ていることに気づいた。 いなり寿司が名物の場所は似ているのか! と思ったが、古い門前町だという理由であることにしばらくしてから思い至った。
ひょっこり寿司屋
観光案内所で言われたとおりに歩いているのだが、一向にお寿司屋さんが現れない。 周りは住宅街で、こんなところに…と思い始めた頃、ひょいと路地を入った先に寿司屋の看板を見つけた。