さて、先ほど「経験は皆無に近い」と書いたが、一度だけ竜田揚げ(と、ぼくが思っているもの)に挑戦したことがある。
以前勤めていた会社の同僚に富士登山に誘われ、テンションが上がったぼくは午前3時に目が覚めるなり、やおらフライパンに油をそそいで買っていた砂肝に片栗粉をまぶして揚げ始めたのだ。
そうして完成した砂肝の竜田揚げは、なぜか追い剥ぎにあったみたいな姿であった。
それにしても富士山、8合目を過ぎ、次の建物がみえて「やった、9合目だ!」とおもったら『新8合目』だったときのショックのすさまじさといったらなかった。
基本を知らない
そういえばこの企画、たまたまテレビで料理番組をみていて、「ほう。フライっていうのはこういうふうに衣をつけるんですか」と感心した際におもいついたのだった。しばらく経って手順をすっかり忘れてしまったので、あらためて確認する。 |