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はっけんの水曜日
 
“エコラップ”打楽器で演奏できるか

唯一の注意点

このタイプのラップは繰り返し使えて熱にも強く電子レンジも冷凍庫もOKなので、まあいずれ思い切り減価償却してやるとして、その前にミュージシャンとしてデビューさせてこき使おう。

デビュー前のジュニアたち。

さて、音を合わせるその前に、もう少しこのエコラップ太鼓について知っておこう。

このラップ、やや張りがあるので、最初のうちは器の縁に隙間なく引っ掛けるのが難しかったりする。張りが少々弱いと、ぺろんと縁に隙間ができて空気が逃げてしまう。そうなると、鳴りが全く違ってくるので要注意だ。


見えにくいですが、こう、縁に隙間ができたとします。


前のページの動画と比べてみてほしい。といってもわかりにくいかもしれないが、少しこもった感じの音になっているのだ。演奏中、どうも音がこもったなーと思ったら、空気の抜けを疑え。

ただし引っ張り過ぎると、いずれ穴が開いてしまい、すぐに裂けてしまう。5000円が裂けてしまう。

茫洋とした音が鳴り響く夜

それにしても、音階だ。うちには7つも8つも同じ皿はない。家にある、この企画に使えそうな深めの器を並べてみると、大きさや形、実にさまざまだ。さてどうすればいいだろう。


ホッピーのジョッキにはふつうラップしないけどね。

ヒントとなるページがあった。「ティンパニー 音階」で検索したところ、あのヤマハのサイトに、ティンパニーの構造についてわかりやすく書かれていた読み物があった。さっそく参考にしてみよう。

このエコラップに例えると、ラップの張りが強いほど高い音に、弱いほど低い音に。そして皿の大きさが大きいほど低い音に。器の底は丸いものを使う、ということになるのか、なるほどー。

しかしこの皿のバラバラ加減では、どこからどのように法則性を見出せばいいのか。結局いちいち音を聞いては、さっきから同じ皿の位置を取替え取替え、また一からやり直し…そういう地獄に落ちたのか私は。「エコラップ音合わせ無間地獄」だ。


傍から見たら「夜中にBGMもなく、ラップかけたカラの皿を並べてベンベン叩き続ける女」である。
ここまで来るとフランク永井並の低音。お引取り願う。

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