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フェティッシュの火曜日
 
GW明けの観光地は息を抜いているのか


ゴールデンウイークが終わった。
今年(2010年)は長い人だと11連休だったそうで、帰省や観光で外出された方も多いだろう。

観光地で商売をされている方は、かき入れ時の連休が終わり、ほっと一息ついているのではないだろうか。

…と、勝手に想像していたが、はたして本当に観光地は連休明けに一息ついているんだろうか。
そして観光客はいないのだろうか。

工藤 考浩



鎌倉で調査

GWや夏休みなどの観光シーズンに鎌倉へ行くとすごいことになっている。
JR駅のホームから人がぎっしりだ。
関東に住む人には遊びに行くにちょうどよい距離だし、遠くから関東にやってきた人も、鎌倉は訪れてみたい観光地ということで、とにかく観光客でごった返すのだろう。


ホームはすいている

そんな状況では、いくら大繁盛とはいえ観光客相手に商売している人たちも大変だろう。
だから11連休最終日の翌日、5月10日の月曜日には仕事をやり遂げたという達成感にひたっているのではないだろうか。
僕ならきっと打ち上げと称して飲みに行くにちがいない。
そのような状況の、祭りの後のような観光地の気の抜かれっぷりを観察してこようと鎌倉にやってきた。
連休明けの観光地は息を抜いているのだろうか。


小町通り入口にもそこそこ観光客はいる
さびれた観光地のハイシーズンよりも賑やかではないか

思ったよりも人がいた

JR鎌倉駅、GWならば観光客で通勤ラッシュのような様子になっているはずだが、電車を降りてもホームにはすき間がある。人間で埋まっていない。
とはいうものの、全く人がいなくて閑散としているわけではなく、僕が予想していた以上に賑やかだ。
GWに休みを取れなくて、今日が休日の人たちなのか、あるいはもっと長期に休むことができる優雅な人たちなのか。


やはりシャッターを…
下ろして…
休んでいる店も…
たくさんある

人影はそれなりにあるものの、観光客が行き交う「小町通り」にはシャッターをおろして休業している店も目に付く。
店を閉めているのは、飲食店や土産店よりも、骨董や美術品などを扱う、直球で観光客向けに数で勝負する商売ではない業種が多いようだ。
やはり商店街はいつもの日よりはおとなしい雰囲気だったが、「気を抜いている」とう程ではなかった。
みなさん一生懸命働いていらっしゃる。


鶴岡八幡は人少なめ

のんびりな鶴岡八幡

小町通りを抜け、鎌倉の観光ポイントのひとつ、鶴岡八幡宮にやってきた。
こちらも観光客の姿が見えるが、普通の休日よりはぐっと少ない。
平日にも何度か訪れたことがあるが、それよりはすこし少ないかな、でも雨の日ほどではない、といった感じだ。
ややのんびりとした境内の風景である。
ここで目に付くのは修学旅行の学生たちだ。
そういえば以前修学旅行専門の旅行代理店に勤めている人に、旅費が安いので連休明けの出発が多いという話しを聞いたことがあった。

それ以外にも、お宮参りや結婚式など、観光ではなく神社として鶴岡八幡に来ている人の姿もあった。


修学旅行生が目に付いた
せっかくの旅行なのにハトを追うという青春
あ、お嫁さんだ
お宮参りの家族も

ハコモノはのきなみ休館

神奈川県立近代美術館というのが、鶴岡八幡宮境内にある。
「日本近代洋画の名品選」という展覧会をやっているようだが、いってみると休館日だった。



美術館は
お休み

神奈川県立近代美術館は休館日が月曜日だ。
忙しい休日の次の日に休みを取る公的な施設の定番だが、連休中の5月3日は開館していたようだ。
これにはすこし「気を抜く」感じが見え隠れしている。


連休中はやるんですけど

続いて同じく境内にある「 鎌倉国宝館」という鎌倉市の博物館がある。
ここでは 「鎌倉の至宝-国宝・重要文化財-」という特別展が開催中だが、こちらも月曜日の今日は休館日だ。

ほかに「川喜多映画記念館」や「鏑木清方記念美術館 」も休館だった。
これらは連休のあと、というよりは月曜日だから休館だということで、気を抜いているわけではないと思うが、職員の方はきっと連休を無事乗りきったという喜びを味わっているのではないだろうか。


鎌倉の名宝
一挙未公開
鏑木さんのとこも
川喜多さんのところも休館

人気店は行列

観光客が少なめということで、鎌倉のお昼ご飯事情は休日よりもぐっと改善されている。
行楽シーズンはどの店も行列で、行列のない店に入ると「なんじゃこりゃ」というところだったりと悩みの種である。
でもこの日はお昼時でもほとんどの店が並ばすに入店できるようだ。
ただ、人気の店ではこんな日でも行列ができていた。
(正確にいうと、こんな日でも行列しているんだから人気店なんだということがわかった。)


人気なのか
人気なのだ

江ノ電も快適

鎌倉の観光といえば「江ノ電」だ。
行楽シーズンの江ノ電の混雑は、もう名物といっていいほどのすごさだ。
経験された方ならご存じかと思うが、人が多すぎて電車に乗れないのいである。
改札の外まで人が並んでいて、世界の車窓からで見る途上国の鉄道みたいな混み具合だ。


これでもかなり空いているほうです

「そんな江ノ電も今日はガラガラ」と書くつもりで乗ったのだけれども、実際は思ったよりも混んでいた。
こりゃ気なんか抜いていられない。


快適に乗車できるがそれなりに混んでいる
そしてここにも修学旅行(か遠足か)

江ノ島は今日も浮かれ気味

江ノ電に乗って湘南の観光スポット「江ノ島」に移動してきた。
島に渡る橋の上から予感があったが、江ノ島にもけっこう観光客がいた。


賑わってるじゃないか

島全体に観光地ならではの浮き浮き感がただよっている。
鎌倉よりもさらに「閑散とした」という雰囲気からは遠い。
手をつないだカップルがたくさんいて、この人たちはみんな職場恋愛なのか(休日が一緒なので)と思った。
カップルが目立ったのは、きっと親子連れがいないせいもあると思う(僕が羨んでいるというだけではない)。


さすが江ノ島にぎやかだ
ぞろぞろと観光客が

でも閉まっている店も

ただ、それなりに賑わっている江ノ島でも、シャッターを下ろしている店も目に付いた。
下の写真のお店は、調べてみたらどちらも月曜定休日ではなかったので、きっと「連休おつかれさま休み」ではないだろうか。
どうぞゆっくり休んでください。

そば屋さんは休業
貝殻の店もお休み

お休みの店は見つけたが、けっしてそれが主流というわけではなくて、多くの店がいつものように営業していた。
江ノ島全体が「息抜きしている」という感じではない。


ここでも人気店は行列
駐車場は余裕があります

もっと休んで

連休明けの観光地二つを回ったが、それほど本格的に息抜きをしているということではなかった。
美術館を除くと、むしろ走りっぱなしの印象が強い。
連休を行楽地で楽しんだ側からすると、充分に楽しませてもらったのでちょっと休んでください、という気持ちもあるが、逆にこんな日でも休んでいられないという、世知辛い状況なのかなあという心配も感じた。

それから、「連休を行楽地で楽しんだ側」と書いたが、僕は連休中ほぼ家にいたのだった。

この人は鎌倉→江ノ島と、僕と同じ行程だったようで何度も見かけた(帰りに乗った鎌倉駅行きのバスまで一緒)


 
 

 

 
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