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はっけんの水曜日
 
第34回ホビーショーに行ってきた


この盆栽は何でできているでしょう。

ゴールデンウィークに東京ビッグサイトで行われた「ホビーショー」に行ってきた。ホビーといえば趣味だが、このイベントは絵画、工作、手芸、デコ等、物づくりにかんする全てを「ホビー」と称している。

素材などの商品の展示が主なのかと思っていたら、会場全体が大きなギャラリーに思えるくらいに斬新な作品が並び、つねにどこかしらでワークショップが開かれているという息つく暇もないイベントだった。

ほそいあや



指先をうごかしたくなる衝動

当サイトの工作・手芸ライターといえば乙幡さんだが、4年前にこのホビーショーのレポートを書いていた。
(参照記事: ホビーがいっぱい
当然ながら乙幡さんはとても楽しそうにレポートしているが、普段それほど物づくりをしない私でもすごくエキサイティングな空間だと感じた。


ごくごく一般的な手芸も多い。
雑貨屋風のブースもあり。買えるのがうれしい。

いまだ収まらぬ羊毛フェルトの勢い。
布で作った野菜とフルーツ。なにに使うのだ?という気持ちはさておき。

時代はスイーツだった

ある程度予想はしていたが、一番多いモチーフはスイーツだった。
布、粘土、樹脂、紙・・・素材は違えど、今一番多くの人が形作るものはケーキやドーナツなのだ。


すべてフェルトでできている。ふわっふわ。

ボンドで貼り合わせるという意味なのですが、「針と糸なしで作る焼き菓子」って通常の事を言っています。
ピンクッションにもなる。なるほど、と思ったがその場合は子供が口に入れてしまわないか注意したほうがよさそう。

ホビーの域を超えた作品。
ケーキにブライスのせるなんて鬼に金棒のガーリー度だと思う。

 

そこかしこで講習が開かれている

手ぶらで行ってもすぐに作品が作れるワークショップが盛りだくさん。短時間ででき、さほど難しくない内容で、受講料は500円から2000円くらいが多い。


はんこ屋さんではカードケースやグリーティングカードを好きに作れる。
子供たちが粘土をこねている横で、真剣にクロスステッチに没頭する人たち。

画材メーカーのブースでみんな油絵を描いていた。油絵とはずいぶん真っ正面からの美術教室だと思ったら・・
写真を取り込み、キャンバスに油絵調タッチで印刷し、それを下絵として描いていくという手法だった。ちょっとずるいけど油絵にたいするハードルは下がりそうだ。

「体験!アルミ缶で折り鶴」とポップに誘っているけど、
ごっついペンチやニッパーが並ぶ。自分がやったらケガをすると思うのでやめておいた。

 

盆栽に一目ぼれ

自分もなにか講習をうけたい。そう思いながら歩いていると、味のある盆栽のブースがあった。
粘土っぽいけれど、見ただけでは何の素材なのかわからない。


最近こういうものに心ひかれるようになった。これが年を重ねていくということか。

実の部分は粘土のようだけど、葉や幹がわからない。

盆栽の作者である永田先生は、革粘土細工作家の第一人者。最初は趣味で始めたけれど今では教えるようになり、お弟子さんが沢山いる。
革粘土による革細工

「なにでできているんですか?」と尋ねると「革ですよ」という答えが返ってきた。鉢の部分以外は革なのだそうだ。
葉っぱはよくみると革であることがわかったが、幹はどうみても粘土のようだ。「これは革粘土なんです」
革粘土!そんなものがあるのか。

ここで条件反射的に尋ねてしまうのが「ハンズに売ってますか?」なのだが、残念ながらまだほとんど市販はされていないらしい。


牛革を削るときに出る粉で作られた粘土だそうです。

梅ほしかった。そりゃ2000円なら売約済みですわ。
苔がリアルだなあ、と思ったら苔は本物だそうです。

 

盆栽を作ろう

ミニ盆材の講習会は、費用が1000円(材料含む)、所要時間は15分という手軽さ。
・・・って、これ15分でできるんですか?


みんな上手いなあ、と思ったら、
鉢から幹まではできていて、葉っぱと実をつけるだけでした。

なるほど、これなら15分でできる。
先端の針金にボンドで接着していく。結構むずかしいけどつきっきりで教えてくれる。

この鉢は先生とお弟子さんがこの日のためにすべて作ったそうだ。その労力で1000円は安い。
「初めての人が一から作ったら半日はかかるかもしれませんね。ホビーショーに来るお客さんは他も回りたいでしょうから、仕上げのおいしい所だけ楽しんでもらえればいいんです」とのことだった。
確かにそうだし、出す側としても革粘土細工を知ってもらうために講習会を開いているのだから十分なのだろう。

葉っぱをちょっと曲げて表情をだして完成。かわいいじゃないか(革だけに)

 

さわりだけでもおもしろい

先生にお礼を言い、ミニ盆栽を提げて再びブースを巡る。見ると、他の講習会もあらかた完成しているものに手を加えるという工程のものが多い。「さわりだけワークショップ」をいくつか体験できるのもホビーショーの醍醐味なのかもしれない。


アクセサリーのパーツが売っていたので、革ひもと一緒に買いペンダントにしてみた。
かわいいと思ったけれど、首からさげたら食いしん坊っぽくなった。

とにかく何かを作りたい人へ

ホビーショーは毎年行われているので、興味のある人はぜひ足をはこんでみてください。そんなに興味のない人も、一歩足を踏み入れると意外と鼻息荒くなるかもしれません。マテリアルの販売もしているので、自宅で試してその進歩に驚くのもありだと思います。

ボタン大賞の第1回グランプリのボタンがかわいかった。

 
 

 

 
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