まさかのピラミッドリターンズ

もうピラミッドのことは割とどうでもいい感じになってきたところで、目に入ったものがある。

「世界最大最古皆神山ピラミット塔」と彫られた石版がはめ込んである石碑。すいとんのことで自分の中ではもうピラミッドがどうしたとかはうやむやになっていたのだが、やっぱりピラミッドにこだわってくるこの石碑。実際どうなの、ここ。

本気度がどうもつかめない。ちなみに写真に写っている自分の立ち位置から見えるのはこんな様子。

この感じはなんだろう。みんなブルーシートに座って、家族やグループ同士で楽しく飲んだり食べたりしている。この雰囲気、しっくり来るのは村祭りという言葉だ。

出店もそうだったが、全体的にあふれているのは地元の人の手作り感。

ピラミッドをドカンとぶちあげてオリャー！という感じのイベントではない。ぽかぽかした春の日、ゆっくりと時間が流れていくのんびりした地元のお祭りなのだ。

みんな穏やかに楽しそう。それでも、ヒートアップする場面もあった。

祭りに来ていた子供を対象にしたビンゴだ。係の男性がカードを配り始めると、子どもたちが集まってきた。

数字を順番に発表する段になって子供たちの興奮も最高潮。仕切る側の人手が足りてないらしく、「次、12！ビンゴの子いる？えっ？リーチ？ビンゴは？ビンゴ？」と、全体的にアップアップ。

「次、35！…じゃなかった、53だ」と、仕切り側が言い間違えたりするのも盛り上がりに拍車をかける。最終的には「ビンゴになんなかった子もカードと引き換えにお菓子あげまーす！」という風になっていた。のどかだ。

適当に飲み食いしながらうろうろしている、「ちょっとー！ちょっとー！」と、大きな声で繰り返し呼ぶ声が。ん？これって僕が呼ばれてるのか？何かまずいことでもあっただろうか。

声のする方向は、ピラミッド丼すいとんを買ったテント。こちらを手招きするのでどうしたのかと思って寄っていく。

手渡されたのは新しいすいとん。「最初の方に買ってくれた人の分さ、間違えて少なく盛っちゃってたのよ。だからさ、もう一杯」とのこと。

そういうわけで遠慮なくいただく、二杯目のピラミッド丼。確かに300円にしては少ないよな、ってチラッと思ってた。

うん、ピラミッドは関係なくうまい。記事タイトルとしては「潜入！」って書いたけど、こそこそすることなく普通にのんびりと楽しめるピラミッド祭りだった。