特に社交的でもない父が定年してから地域のスポーツ吹き矢クラブに入って未だに続けているのには驚いた。
実家に帰ると、練習の場所と時間が記された表が冷蔵庫に貼ってあった。父がワードで作って印刷し、クラブのみんなに配って喜ばれているそうなのだ。父が働いていた頃の仕事ではワードで文書を作るようなことはなかったはずだから、これにも驚かされた。
そういうことをするのが楽しいらしい。慣れないパソコンなので、私のところにもワードの操作について尋ねる電話がしばしばかかってくる。時に面倒に感じることもあるが、この張り紙を見て間接的に人の役に立っているのかと思うと、そういうのも悪くないかと思える。
先日かかってきた電話では話が全くかみ合わない。数分のやりとりのあと、父が立ち上げているのがワードではなくインターネットエクスプローラだと判明。
わかった瞬間湧いてきたのはいらつきではなくおかしさ。確かに退屈しない。 |