これまで見てきたシンプルな張り紙と異なり、絵や色をあしらうことでやわらかい雰囲気をかもし出している。言葉そのものには真摯に向き合うしかない。
張り紙をじっと見つめる。気付いたことがあった。
「男」の字を間違えたのか、上から紙を貼り直してあるのだ。
柳田国男と柳田邦男、ごっちゃになりやすいよね。始めはそう思ったのだが、その2人は「男」の字は共通なのだった。「くに」の部分の間違いではない。
そう、「くに」の部分をクリアしても、次に待ちかまえているのは「お」のトラップ。「男」と「夫」をどうも間違えやすいのだ。
お寺の張り紙で間違えているのを見ると、確かにややこしいよなという思いが改めて強くなる。