素材は高級発泡スチロール
折角だから、実際の顔と同じ大きさで作りたい。さて、何で作ろうか。壷だから陶芸か。とも考えたが、どうやってやれば良いのか分からないし、実際に出来る気がしない。
木だったらやりやすそうと、探してみるが顔が彫れるくらいの大きさの物がなかなか無い。丸太を見つけてこれならいけるかと思ったが、乾燥で割れていた。そうか、木も大変だ。
もう発泡スチロールで良いやと、合うサイズを探してみたら、2000円以上もした。えっ、発泡スチロールってそんなにするの!?何その意外性。ググッと戸惑ったが素材は高級発泡スチロールだ。
新小顔法
素材は決まったので、それを加工する見本というか型が欲しい。それは自分の横顔なのだが、どうやって型にするか。実寸大でプリントすれば良い。だからそれはどうやるのか。
考えた末、自分の顔に10*5センチの紙を貼り付けた。プリントアウトした際にこの紙が同じ大きさになっていれば実寸大だろうという目論み。
何度か拡大を繰り返し、ほぼ同じ大きさにプリントできた。僕は顔がデカイが紙になってみると、案外小さく感じる。
芸能人って実際に見ると凄く小顔!みたいなノリで、紙にすると小顔に感じるのかも知れない。小顔になりたい人は自分の顔をリントして顔に張れば良いと思う。
自分の横顔って見れないからね
で、まぁ予想より簡単に実寸大プリントが出来たので、意気揚々と顔を切り抜く。集中して自分の顔を見るごとに訪れる違和感。他人じゃないけど、馴染みがない。お正月に初めて会った自分そっくりの遠い親戚と一緒に過ごす気持ちで切り抜いた。
で、抜き終わった物を発泡スチロールに貼り付ける。そうこっち、使うのはこっちの抜かれた方。折角仲良くなった親戚は宴の終わりと共に去ってった。仲良くなった位で去ってった。
でもね、まぁやった、遊んだ。切り抜いた顔で色々組み合わせたり重ねたりして組んずほぐれつ遊んだけれども無理だった。載せらんない。多分実の親でも許してくれない感じ。その事は忘れて作業を進める。
便利は諸刃の剣
貼り付けたらば、それに沿って切り抜いていく。今回初めて発泡スチロールカッターを使ったけれど、これが便利。サクサクサクと曲線も綺麗に切れる。今まで知らなかったことを後悔する位、凄く便利。
が、手も切れる。刃自体はそんなに鋭利では無いけれど、グッと力を入れて振り抜いた先にあるのは大体左手。だけどこの便利さを知ってしまったらもう手放せない。自身の安全より作業効率。便利さは麻薬。というか、使う場合は手袋しろ。
出来そうな気がしてきた
カッターで大体の所は切り取って、細かい部分はやすりで削る。表面だけ削れて中が出っ張ってたり、その逆もあるので垂直から何度も見てチェックする。
削れてきたらば顔をはめてみる。合わなければ再度削る。プリントした物より何より僕の顔が正解だ。どんなイケメンよりも僕の顔が正しい世界。ドラえもんか何かの話みたい。
ある程度出来たので見てみたら結構ちゃんと顔に見える。そして奥も顔なのが面白い。今まで半信半疑でやってきたが、何とか出来そうな気がしてきた。
その勢いで逆側も削り終える。出てきた出てきた壷っぽさが。が、問題はこれからだ。今見えている面を削りたいのだが、曲面なので同じようにプリントして張ることは出来ない。
どうしよっかね。