デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


土曜ワイド工場
 
ムーミン谷は素晴らしいところだった


こっち向いてで有名なムーミンです

ムーミンというキャラクターがいる。
フィンランドの作家「トーベ・ヤンソン」が書いた童話に出てくるカバのようなキャラクターだ。本当はカバではなく妖精で、誰もが一度は見たことがあるキャラクターだろう。

僕はこのムーミンが大好きだ。ムーミンたちが住む「ムーミン谷」があるのならば行ってみたいと切に思っている。温かみがあり、オシャレなムーミンの家などは一度は訪れ、パンなどをムーミンとつつきあいたい考えている。

ムーミンは実在しないのでパンをつつきあうのはムリそうだが、ムーミン谷は本当にあるらしい。それも埼玉に。早速、行ってみることにした。

地主 恵亮



まずはカフェに行く

ムーミン谷に出かける前に「ムーミンカフェ」なるもに出かけることにした。東京ドームシティにあるラクーア内にそのカフェはある。本来のムーミンなら絶対にいないような場所だ。ムーミンは多分ではあるが、巨人VSロッテ戦に興味は無いだろう。


天気がパッとしない

ムーミンカフェ

ムーミンカフェに初めて来たのだけれどオシャレだ。フィンランドならではの温かみがある外観だ。もちろん僕はフィンランドに行ったことはないので「フィンランドならでは」というのは僕のイメージするフィンランドということになる。


美味しい(店内もオシャレ)

記念撮影をしてしまう

ここは、パン屋とカフェとグッズの3つの要素を併せ持ったお店だ。パン屋でパンを買いカフェで食べることもできる。カフェの机にはムーミンたちが座っていて一緒にティータイムを楽しめる。


ムーミンが座っている

記念撮影

いい顔、オレ(僕の目線がどっか向いている)

ここに行ったのは朝だったのだけれど、モーニングをムーミンと一緒に食べるなんて優雅だ。片足をフィンランドに突っ込んだ感じだ。パンも美味しくティーも進む。ムーミンとの会話も弾む(ような気がする)。いい朝だ。


パンを取るトングがニョロニョロ

ムーミンベーカリー&カフェ ラクーア店
東京都文京区春日1-1-1 東京ドームシティラクーア
https://www.benelic.com/moomin_cafe/tokyo_dome/

 

ムーミン谷に向かう

ムーミンカフェでパンを買い鞄に入れ、ムーミン谷に向うことにした。ムーミン谷は駅でいうと埼玉県の「元加治駅」という場所にある。「ムーミン谷がフィンランドにある」と言われればしっくり来るが、「ムーミン谷が埼玉の元加治にある」と言われると「はぁ?」と聞き返したくなる。しかし夢の国が浦安にあるくらいだから、ムーミン谷が「元加治」にあっても問題ないのだろう。


鞄の中がパンのいい匂い

丸の内線で池袋に出てそこから西武池袋線に乗り「元加治」を目指す。やっぱりムーミン谷とは程遠い響きの移動手段と目的地だ。フィンランドの風を全く感じない。しかし憧れのムーミン谷に胸が高鳴る。もうムーミンのことしか考えられないという感じだ。


と思ったけれど、邪念がたくさんあるらしい(女性の方を凝視している僕)

電車に揺られているうちに、朝の内の黒い雲たちはどこかに流れ去ってしまい、空は青く、眩しい光を僕に届けてくれていた。絶好のムーミン日和だ。ユーミンが聞きたくなる。フーミンってのもいたなと思い出す。


元加治に着いた

元加治から20分歩けばムーミン谷だ。駅に着いたとたんにムーミン谷の雰囲気がワールドカップの日本戦の観客席くらいムンムンに感じ取ることができればよかったのだけれど、そんな雰囲気は僕が昔でたM-1の予選での笑いほど無かった(誰も笑わないんだよ)。


ムーミン谷の雰囲気はゼロ

ムーミン谷とは程遠い食べ物を買った(でも美味しい)

時間がどこか遠くで止まってしまったかのような家々が並ぶ道を歩きムーミン谷を目指す。ムーミン谷は「あけぼの子どもの森公園」というところにあるのだけれど、ムーミン谷があるのが「あけぼの」だとムーミンでなく太郎がいそうだ、と少しバカにしていたのだけれど、到着して驚いた。


ムーミン谷が見えるよ〜〜〜!

テンションが上がる


ムーミン谷の全容

公園に着き、ムーミン谷へと向かう坂道を歩いているとお目当てのムーミン谷が見えてきた。想像以上にムーミン谷でテンションが上がった。僕が想像していたムーミン谷とマナカナと同じくらい寸分たがわなかったのだ。


大はしゃぎ

ムーミンの家は見るだけでなく、キチンとお邪魔することができる。ムーミンこそいないが入りたい放題だ。空き巣ってこんな気分なんだろうか、と思うけれど家の中は多くの子供たちで賑わっていた。


子供が多いよ

さらにテンションがあがる

ムーミン谷のメインはやっぱりこのムーミンの家だ。家の中も北欧を思わせるオシャレさが今にも溢れんばかりに散りばめられ、少し迷路っぽくなっていたりするために面白い。こんな家に住みたいと本気で思うレベルだ。子供がはしゃぐのも頷ける。


かくれんぼしたい

暖炉から登場!

ムーミンこそいないが十分に満足だ。オシャレな家のくせに面白いではないか。楽しくて胸がずっとキュンキュンしていた。こんな家に住んでいる人がもし本当にいたら羨ましくて夜も眠れない。昼にわずかばかりとは名ばかりのキチンとした昼寝をするけれど、とにかく羨ましいレベルの家だ。


いい!

ムーミン谷探索

ここはムーミン谷なので「ムーミンの家」以外にもキチンとムーミン谷的なものがある。それも一つひとつ温かみがあり、頑張れば、温玉ができるくらいの温かさだ。


管理棟もオシャレ

なんかいい!(中にも入れる)

謎の橋

ムーミン谷に滞在している間、僕の時間はキラキラしていた。いわゆる青春時代(学生時代)の僕はどう考えてもキラキラしていなかったのにここに来たらキラキラしたのだ。学生時代の僕は友達がいなくて休み時間になる度にレモン石鹸で手を洗っていたけれど、ここでは建物やそれも見てはしゃぐ子供に心を洗われた。


清々しい気持ちでムーミン谷を後にする

あけぼの子どもの森公園
埼玉県飯能市大字阿須893-1
https://www.city.hanno.saitama.jp/0000002658.html

一度は行くべきだと思います

大好きだったムーミン谷に行ってみたが素晴らしいところだった。大好きなわりにはムーミンをカバの一種だと思っていたので後で調べて妖精であると分かって驚いた。どう見てもカバなのに。となると、一見人間の僕も実は妖精なのかもしれない。いや、きっと幼生なのだろう。子どもと同じくらいムーミン谷ではしゃいでいたので。本当にいいところだった。

カフェで買ったパンも食べたよ!

 
 

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.