石川:どうしてファンシティライブラリーを作ろうと思ったのですか?
岡田:うちは航空券専門の会社なので、パッケージツアーは販売していないんです。それなので、現地でいろいろ情報を仕入れて行動されるタイプのお客様が多いんですよ。いわゆる旅慣れた方ですね。
そういった方々がまずさいしょに情報源にするのが、フリーペーパーなんです。
石川:なぜフリーペーパーなんですか?
岡田:最新の情報が載っているからです。
フリーペーパーは、現地のお店や企業からの広告収入で成り立っています。ということは、現地での読者をふやしたいんですよ。そのために、彼らは最新情報を載せられるようがんばっているんです。
石川:それを日本で見られるようにしたのはなぜ?
岡田:海外行くときって1週間くらいまえからいろんな情報集めたくなるじゃないですか。でも先ほど言ったようにフリーペーパーは現地向けに作られてますから、日本じゃ手に入らないんですよ。その架け橋になれたらと思いまして。
なるほどー、今回は完全に読み物として楽しんでしまった僕だが、旅行前の予習として使うのもよさそう。っていうかそっちが本筋の使い方なんですよね…。
つづいてラインナップについて。
石川:置いているフリーペーパーの条件ってあるのですか?
岡田:条件は2つです。「海外で発行されているフリーペーパー」で、「日本語で書かれている」こと。あとはくるもの拒まずですね。
石川:国によって多い/少ないはありますか?
岡田:アジアが多いですよ。ヨーロッパは少ないです。中東は今のところないですね。
中東のフリーペーパーがあればぜひ読んでみたい。あと南米とか。
石川:今後のことをおききしてもいいですか?
岡田:今は半分ボランティアみたいな状態で運営しているので、将来はお店にお金をもらって、ファンシティライブラリーを提供するような形も考えています。
ただ、その時も、利益はフリーペーパーを作っている人たちに還元できたらいいですね。
最後の話はまだ構想段階だけど、すごくいい。意表をついて飲み屋とかに展開して、一人でチビチビ飲みながら外国の生活の知恵を読む…なんていうのも楽しそうじゃないですか?
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