帰ろうとしたら急に浜辺が見えたので

大量の玉葱を手に入れて大喜びで帰ろうとしたらまた砂浜に出た。島だから辺り全面海岸だ。玉葱チャンスだ。最後に浮いてるのも見たい。そしてちゃんと捨てたい。

さっきよりも幅の狭い砂浜で、あまり漂着物も落ちていない。今が玉葱収穫の真っ直中だったので玉葱漂着のピークはもう少し後か。さっき見つけたのは運がよかったのかも知れない。

玉葱浮いてた

そうそう無いよな。そう思いながら、浜辺の端まで辿り着いた。やっぱり玉葱は見つからなかった。浜辺の端はゴミが多く、たまりやすいんだなーと思っていたらば。

またあった！しかも今回は海に浮いてる状況だ！あることも、ある理屈も分かっているのに面白い。だがコレは不法投棄物だ。このままにはしておけぬ。ちゃんと捨てなければ。

今回は浮いている所が深く、膝下濡れる位では済みそうもない。長い棒を探してたぐり寄せようとするが前回のように全く届かない。

波がひいては近づき棒を寄せる、波が押し寄せてくるので浜辺に戻る。こんなキャッキャウフフみたいな状況を玉葱と演じるとは思わなかった。

取れた

波打ち際でしばらく粘る。浮いている玉葱の位置は一定では無く前後する。じっと機を待つ。と、来た！大きな波と共に前に押し寄せる。引く前に棒で押さえ、次の波をやり過ごし、手に取った。

さっきの玉葱とは違い、皮が取れているが身には張りがある。流されたばかりだろうか。この位の大きさは手頃で使いやすそうなのに出荷には向かないのだろうか。

美味しさやもったいなさなどより見栄えやサイズ。日本の消費者意識の難しさを見た思いだ。と、までは思わなかった。捨てるならくれ。と、思った。そう単純な物では無いのだろうけれども。

むしろミカン浮きすぎ

一個取れた歓びで二個目にも気合いが入る。二個目の方が遠かったので大変だったが、待っていればジリジリと近づいてきた。何事もタイミング。焦らないことが大事だと教えられた。

ヨシッ！と二個目を手に取ってみたらミカンだった。玉葱浮いてんのは分かるがミカンは何だ。むしろ玉葱よりも浮いてる数ではミカンの方が多かった。なんでだ。

玉葱落ちすぎ。

浮いていた物を持って帰っていたら漂着物の中にもまた玉葱を見つけた。今日一日で3個目。面白がってられない位の問題なのかも知れない。