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ちしきの金曜日
 
大人の低ガード下ツアー

脱線するものずきたち!

さて、この低ガードツアー。ガードに行くまでの道中も楽しい。なんせぼくらはガードに興味をもって集まっちゃう類の人間だ。街じゅうに楽しいものがあふれて見える。


だいたいまずもって泉岳寺駅といえば「駅のパイプ」を見逃すことはできない。
太いパイプのダイナミック感が得難い。きっちりと直角に折れ曲がる姿もすばらしい。

で、それにむちゅうになるものずきたち。

ホッピーのケースが大量にあるというだけでむちゅう。
改札口の生け花にもむちゅう。それはぼくだけですか。そうですか。

ガードもいいけどさ、あの、あれ。向こうに見えるのは!

大森西一丁目アパートじゃないですか!いかにも都営らしいテクスチャにぐっとくる。同時に、エレベータタワー部の内側にアールがかかった意匠および、定位置に配置された「オデキ」が個性的。塗り直しがほどこされているが、この実直なカラーリングには拍手を送りたい。さらに一階部分はご存じ下駄履で…って、団地の話はいいですかああそうですか。

でも「あれは!ステキな団地!」っていったらみんな素直に見入ってたよ。ものずき!

すばらしいこの脱線力。鉄道ガードなだけに、脱線。いやいや、このたとえはよくない。

 

こぢんまりとした佇まいがすてき・東武線ガード

さて、のこり2つだが、紙面が心許なくなってきた。すーぐ地形とか団地の話とかするからなー。すまん。

で、つぎは再び京急線に乗り、浅草線に乗り入れ、浅草から東武線に乗って牛田まで行く。行ったり来たりだ。それもこれもすべては低いガードを見るため。

で、ここも規模は小さいながらも、まわりの下町らしい佇まいと相まって、なかなか趣のある低ガード世界を展開していた。


雰囲気のある低ガード。団地を見てエキサイトしたあとの、一服の清涼剤である。

煉瓦積みというのも広く人気を集めそうだ。集めませんかね。

ここもすぐ上を列車が。スケスケです!スケスケを見上げています!

恒例の計測でました!

 

こういう表示、ガード下名物だよね。

さいごは近代的なたたずまい・第2八右エ門ガード

団地の話とかしたせいで急ぎ足だ。申し訳ない。

で、4つめは越中島貨物線のガード下。その名も「八右エ門ガード」。その古風な名前に似合わぬ近代的な雰囲気をもったガード。今回めぐった4つの中でもっともそつのないつくりであった。

 


そつのないつくり。これまでのなかでもっとも高い天井。正直、低ガードファンとしては食い足りなさの残る作品。今後の成長に期待したい。

柵の上で浮かれる中学生とガード下で浮かれる大人たち。成長とはなんなのか。(ちなみにうしろの高層住宅はこじゃれていてぼくは興味ありません)

190cmを記録。「低ガード」としてはぎりぎりのラインだ。
この八右エ門、そつのなさがもっとも端的に表れているのが、安全率の大きさだ。4つの中でもっとも天井高があったにもかかわらず、表示はあいかわらずの1.7m。

自慢の自作計測器も計測範囲外の高身長。不満顔。だめじゃん!

この場所、すぐ脇にマンションと、一体開発されたらしきちょっとした公園があった。どうやら、さいきんまで小名木川貨物駅というものがあったらしい。北の交差点にはいまも「小名木川駅前」の名が残っている。どれどれ戦後の航空写真は…

…ってこれいじょう調べるときりがないので、今回はここらへんで。

大阪なんかも行ってみたい

参加してくださった皆さん、ものずきものずき言ってすみませんでした。また行きましょう。

そうだなー、大阪の低ガードも行ってみたいな。きっとあるよね大阪にも。ああ、そういえば中津にあった気がする。団地のそばに。団地行くとき通った記憶が。

今回の「脱線」で撮られた一枚。「ちょっと」ですんでよかった。

 


さて、大阪といえば、きたる2010年の7月3日に大阪でクルーズとジャンクション見る催しを開催します。

集合場所がなぜかジャンクション。

いぜんDPZで紹介した「東京、サイテーの橋」や「くぐれ!たいやきくん」のような感じのものです。大阪の都市河川は東京都ひと味違ってすてきなのです。楽しみ。

ご興味ある方は、ぜひ。くわしくはこちら


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