漫画で、ビックリしたときやカワイコちゃんを発見したときに心臓が胸から飛びだす表現がある。日ごろ心拍数が高いぼく(主に怯え)としては、ぜひ実写で再現したい描写だ。 ハート、ドキーン! な工作にチャレンジした。
(櫻田 智也)
カワイコちゃん、はっけーん!
漫画的表現の実写化については数多くの試みが既になされているデイリーポータルZ。このジャンルが完全な不毛地帯と化す前に、この「ハート、ドキーン!」だけは、ぼくがツバをつけておきたい。
さて、撮影にあたって、ある程度の形がみえていないとカメラマンの協力が著しく得られない(現場での温度差)という困った事態になる。 そこでとりあえずイメージを伝えるために絵にしてみたのだが、
心を形にするって、むずかしいよね。
さて、そんな寝言をいっている暇もないので、とりあえず材料を買いに出かけた。
イメージ画像を手に、ハートや、ハートを飛びださせるためのシステムの材料を買い揃え帰宅し、とり急ぎ性能を確認してみた。
ひとしきり吹き戻し(ピーピーいうやつ)で遊んだあと、「で、どうすんの」という空気がぼくとカメラマンとの間に充満したため、とりあえずパイロット品の作成にとりかかった。
できた。
試作品をまえに、しばしの沈黙が部屋を襲ったが、あくまでも試作だからと勢いよく笛を吹いてみた。
とりあえずちょっと笑える。うん、ファンシー。 「このアイディア、いける!」と直感したものの、それから先の展開はみえてこない。
またなんか、いらんもん増えた。 そんな気持ちを胸に、吹き戻しのことは忘れて今回の本命である「バネでドキーン作戦」にとりかかることにした。