今回お話を聞いていちばんびっくりしたのは、この柱の機能。大量の水が流れ込んでくる地下22mにある巨大空間を支えるにはこれぐらい大きな柱がこれだけたくさん必要なのだろう、と思っていたが、それだけではなかった。この柱、1本で重さ500tもあるのだが、なんと「支える」だけでなく「押さえて」いるのだ!
どういうことかというと、この調圧水槽周囲の地下水の力でこの空間自体が「浮き上がって」しまうのを防ぐための重りだったのだ!浮き上がるって!すごい!そんなことが起こりうるのか!
…つまり「きみは土圧とか…」などといっていたぼく自身がなにも分かっていなかったということだ。すまん。
ポンプがまたすごい!
で、この調圧水槽であるところの神殿の役割は、その名の通り、5つの立坑から流れてくる水の圧力を調整するというもの。前述したように最終的に江戸川に水を放水するのだが、そのまま放っておいてうまいこと流れてくれるというものではない。「排水機場」という設備が調圧水槽の上にあって、そこにあるポンプがいっしょうけんめい水を流すのだ。 |