非常に明るい星で構成されているためとても分かりやすく、 北極星を探すのに役立ったりもするため、 星座の中ではかなりメジャーな存在とも言える北斗七星。
そしてその北斗七星は「柄杓の形をしてる天体」とよく言われる。 確かにあの形がなにかに似てると言われたら「柄杓・・かなあ」と 思うぐらいは柄杓かもしれない。
でもそう完全に認めるには釈然としない気持ちがある。 だってあんな取手が折れ曲がった柄杓があったら不便じゃないか。 いや逆に人間工学的にいいのかも。終わらない無益なせめぎ合い。
(小柳 健次郎)
柄杓とはなにか
そもそも北斗七星ってどんな形してたっけ。という人がいるかもしれない。 こういう形ですよ。
これが柄杓に見えるだろうか。たぶん見えると思う。
僕も小さい頃から「北の空に輝く柄杓のような天体が・・・」と言われてきて 特に疑問は持ったことはなかった。
それはたぶん「柄杓ぽいよね。天体としては」という宇宙びいきの一種が 働いていたかもしれない。 でも実際の柄杓を思い出すとどうも怪しくなってくる。
伝統的日本の柄杓と言えばこれなわけで、 あんな柄の部分がぐにょぐにょ折れ曲がってるのはいままで見たことがない。
見たことがないにも関わらず、 それでも北斗七星は柄杓なのである。
要はアリなのかナシなのか
果敢にも柄杓をイラスト化している絵本があった。
ちょっと柄の部分にムリが生じてるようにも見えるが、 柄杓が日本のとは違うからかあんまり違和感はないように見える。
むしろ「お年寄りにも使いやすい」みたいな感じさえ受け、 この形の柄杓というのも結構アリなんじゃないか。
つまり北斗七星型の柄杓を実際に作って使い心地を確かめたい。
で、作りました
前置きが長くなってしまったので、ここはもう完成した物をいきなり 見てもらうことにしましょう。
当初は北斗七星だけの予定だったのに、本を見たらこぐま座も柄杓の形をしていたので ついでに作ることになってしまった。
形としてはそんなに違和感ない。新進気鋭のデザイナーがデザインしたエルゴノミクス柄杓としてfrancfranc で売ってそう。