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ひらめきの月曜日
 
けまりは国がダメになるほどおもしろいって本当か?


蹴鞠(けまり)に注目している。
蹴球(サッカー)のことではなく、平安時代とかに流行った蹴鞠の方だ。

蹴鞠の期限は紀元前の中国。中国では一大ブームが巻き起こり、蹴鞠に熱中して仕事をおろそかにする役人や貴族までいたらしい。

そんなにおもしろいのか、蹴鞠?

(text by 榎並 紀行



そんなにおもしろいならやってみよう

そんな蹴鞠が日本に伝来したのは600年代。宮廷競技として貴族の間で流行ったことは、よく知られる。室町時代に入っても武家の間で蹴鞠は盛んに行われていたが、織田信長が相撲を奨励したことで日本人の蹴鞠に対する熱は冷めたらしい。

もし信長が蹴鞠好きだったら、日本の国技は蹴鞠だったかもしれない。両国に蹴鞠国技館が作られ、蹴鞠部屋では力士でなく貴族が稽古に励む。貴族のかわいがりは陰湿できつそうだ。

そしたら日本のサッカーも蹴鞠を軸としたスタイルになっていただろう。蹴鞠艦隊。


KEMARI≒SOCCER

ところで小さいころ読んだ歴史漫画に、政治そっちのけで蹴鞠ばっかりしていた将軍の話があった。当時は駄目な将軍だなーなんて思っていたが、考えてみたら一国の元首を骨抜きにし、国力をゆるがすほどおもしろい遊びってすごすぎないか?これはじっさいにやってみるしかあるまい。

そのためには、まず蹴鞠の「まり」が必要だ。

だが、スポーツショップには当然ながら蹴鞠用のまりは売ってない

というわけで、自作することにしたのだが、作り方を調べてみると「なめした鹿の皮2枚をつなぎ合わせ、周りを馬の皮で縫い合わせる・・・」などとある。鹿の皮も馬の皮も、山でマタギに譲ってもらうくらいしか調達する方法が思いつかないし、そんなツテはもちろんない。

そこで、外見だけそれっぽく仕上げることにした

複数の蹴鞠サイトに掲載されている写真を参考に、手製のまりが完成した。材質はおもに発砲スチロール。中にゴムを詰めたらそれなりに弾力性があるものになった。

ゴムで弾力性を高める

職人が丹精込めた鞠は美術品としての価値も高く、書院の床の間を飾るインテリアとしても採用されるほどであったとか。

自分が作ったものは美術品というより、サッカーボールを買ってもらえない小学生が代用品として作った感じがする。

いざ蹴鞠場へ

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