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フェティッシュの火曜日
 
かわいいとは何か?を考える

アイドル方面のかわいいの人と雑談してみる

まず自分が一番わからない「アイドル」についてのかわいいの話を聞いてみたく、自分もお仕事させてもらってる『BUBKA』(コアマガジン)のAKB48担当編集者Nさんに話を聞いてみようとした。

しかし、Nさん曰く「自分はアイドル好きになったのはずいぶん後なんで、そういう話なら彼がいいっすよ」と別の編集者を紹介してもらった。同じくBUBKA編集部の脱北太郎さんだ。


いちおう顔出しNGということで。


まずは先のアンケートに試しに答えてもらいましょう。ここで「老人大好き!」とかだと、このあとのかわいい話がさっぱり立ちゆかなくなるのだけど…。結果はこういう形に。

アイドルの過去写真をチェックしつつ。


やはりというか、キッパリといわゆる「美少女ジャンル」が最高点。ある意味男らしい!年齢に対するこだわりはとりわけ強くはないのは意外な気がするけども。そのアイドル中心の「かわいい」の歴史をたずねてみました。

「最初は高校生の時に鈴木あみ(現・鈴木亜美)をアサヤンで見てからですね。それまではぜんぜんアイドルとか興味なかったです。同級生がSPEEDとか安室奈美恵をどうこう言ってても『何言ってんだこの人たちは?』って感じで」

−−それがいきなり鈴木あみでハマったと。

「そうですね。テレビ番組を録画したのも始めてでしたね。あとウチになかったBSの番組を友達の家で録画させてもらったり」

−−あー、BSって壁だよね最初は。あとライブも行ったり?

「行きました行きました。全国までは行ってないんですけど、東京から沖縄まで、おふくろに生まれて始めて借金して」

−−十分どっぷりですよ!それほどハマる趣味って、それ以前にあった?

「なかったですねえ。部活くらいで。大学でヒマだったってのもあるんでしょうねえ。日雇いで稼いで注ぎ込んで、当時自分では『どんどん行くぞ!!』ってテンションでしたから。オラオラ系な」


ちなみに脱北さんはその後起きた引退騒動を期に鈴木あみ熱は若干下がるも、今度はドリームと松浦亜弥に熱中。それ以降アイドルにズンズンとハマっていく。「それ以降のグラビアアイドルはだいたい知ってます」と軽く言うけどスゲエよそれ。

それまで「かわいい」に興味なくても、一度その感覚を覚えるとまた新たな「かわいい」に反応するようになっていく。それは音楽やスポーツなどの趣味を覚えたての時もそういうもんだけども。…むしろ麻薬に近いのか?


アイドルの過去写真をチェックしつつ。


好きな属性で高いのは「色」くらい。写真撮るようになると「肌の色」は気になるようになるのだとか。まあ「気になる子は感触が皆同じなんですよぉぉ!」とかだったらヘンタイ過ぎるが。ちなみに年齢にそれほどこだわりが強くないのは女子アナもハマったからだそう。なるほど!

ついでに今回の属性以外の部分で好きなアイドルに共通点がないか聞いてみた。

−−鈴木あみを好きになった理由ってのはある?今考えてみると。

「うーーん…特にはないですよねえ。ただ『この子かわいいなあ』ってのから始まって。サブカルっぽい要素もなかったですし」

−−ああ、同時期ならモーニング娘。にハマる人もいたよね、当然。あのストーリーというか仕掛け的な部分からハマる人。

「モー娘。はぜんぜん好みじゃなかったんですよねえ。ステージに立ってくうちに綺麗にはなってくんですけど。あ、僕最初からドーンと来る方が好きですね。じっくり成長を見るとかより」

−−鳴り物入り!みたいな。

「生まれついての…みたいなのが好きなんですよ。最初からドーンと人気出て、そのままどんどん人気出ちゃう、みたいな。だからAKB48は自分の好みではちょっと違うんですよね…」

−−あー、モー娘。やAKB48は下から上がっていくストーリーを楽しむ部分も強そうだしね。

「そう考えると僕、メジャー感が好きなのかもしれないですねえ。ライブで客席を埋めるとかより、映画やドラマ主演とか雑誌の表紙になるとかの方が見たいですもんね」

−−なるほど!ちなみに最近のアイドルで気になる所は?

「ここ2、3年はジュニアファッション誌や『セブンティーン』のモデルですね。今は『ニコラ』の方がいいですね」

−−ああ、新垣結衣とか栗山千明とかも『ニコラ』出身なんですよね。たしかにメジャー感あるわ。


最初は「あっ、かわいいな」でも、それが習慣になり、血肉となっていく。脱北さんの場合は結果仕事にまでなってるわけだけども。

自分の場合は最初のとっかかりがないからアイドルにハマらないんだろうなあ。ないままにアイドル関連と会う仕事をしちゃったもんだから、かわいい子を見るレベルだけは妙に上がったし。それだけにそう簡単に「あっ、かわいい!」という衝撃も受けることはないだけに、このままアイドルにハマることはないような気もする。どこか残念…。

−−ちなみに二次元も好きなんですよね?点数3になってますけど。

「一時期引きこもりがちになった時期があって、その時に『アイドルマスター』にハマって…それからですね。昔から『セーラームーン』とか見てたんですけどね。実写版は北川景子がセーラーマーズで…(後略)」

−−ちなみにアイドルもアニメも醒めるってのはある?

「アニメは忙しくて見れない時期はあるんですけど、『もういいや』ってのはないですね。アイドルは回転早いんで飽きないですね」


たしかに回転早いし、地下レベルからメジャー級まで幅広いし趣味としてウォッチするにはアイドルは面白いよなー。と、思いつつたまたまみつけたビッシリとピンクのCDが入ってる段ボールについて聞いてみた。

「あっ、これ、ライターさんがこの前のAKB総選挙で推してる子を上位にするために買った245万8千円分(1535枚)のCDです。よかったら何枚か持って行きます?」。


全部同じCDです。詳しくはBUBKA8月号を!


「あっ、かわいい」が気づけばこんなことに!うーむ、やはりアイドル道は修羅の道すぎる…。

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