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ロマンの木曜日
 
街なかの宇宙の旅

はやぶさはどのへんまで行ったのか?

海王星までのスケールでいうと、東京の新宿から始まった旅は隣の神奈川県まで達するのだった。

じゃあ、苦難の旅を乗り越えたはやぶさはいったいどこらへんまで行ったことになるんだろう?ちょっと調べてみた。

小惑星は、原宿で見たようにだいたいは火星と木星の間に散らばってる。でも近地球型小惑星というのがあって、地球と火星の間をまわってるようなのもあるらしい。はやぶさが目指したイトカワはそのタイプなのだった。



だいたいの地図を描いてみた。

青い円が地球の軌道、緑が火星、そして赤がイトカワだ。イトカワはいつもは地球と火星の間にあって、たまにはみだしてる。

遠い宇宙のどこか知らない場所までいったのかなと思ってたけど、イトカワって意外とご近所だったんですね。というか、近所だからこそ目的地に選ばれたんですね。何も分かってませんでした。


時系列でちょっとだけ見てみよう

はやぶさが出発したのは2003年5月、上の地図だと地球が南新宿駅の近くにあるときに、地球の進む向きにそって代々木駅のほうに出発。大事なのは地球もイトカワもはやぶさもみんな反時計周りに進んでることだ。

そこから一年間はだいたい地球にそって、東京医大や新宿区役所のあたりを通って進み、一年後にふたたび地球と代々木で出会い、スイングバイでイトカワの軌道へジャンプ。

そのまま、イトカワに沿って太陽を一周し、2005年11月にやっぱり南新宿のあたりでイトカワに着陸したのだった。ちなみにイトカワの大きさはこの縮尺だと1000分の1ミリくらいだ。新宿を一周してそんなケシツブみたいなものに着陸するって相当すごくないか?と思う。

その間の速さは、たとえば地球にそって進んでるときを考えると時速50センチくらい。超ゆっくりだ(ほんとはその2億倍早いけど)。

なにはともあれ、はやぶささん、そして開発・運用にあたったみなさん、本当におつかれさまでした。

やっぱり体感は重要

今回の旅で、太陽系のスケール感についてはわれながらほんとによく分かったと思う。なにぶん素人が適当に計算しているので正確じゃないと思うけど、だいたいの感じがわかればいいのだ。新宿の地球に対して、太陽は名古屋ほどは遠くない。

なお、この記事の作成にあたり次のウェブサイトを参考にしました。
指導案 - 本時の指導案
MUSES-C orbit

※記事中に間違いがあるとしたら、ぼくの無知と計算違いによるもので、上記サイトによるものではありません。


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