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フェティッシュの火曜日
 
暑い夏をさわやかに。梅シート食べくらべ


板?紙?いいえ、シートです。

ちょっと前から「梅シート」というお菓子を見かけるようになった。
梅のお菓子は大好きなので、ちょくちょく買ってはいたけれど、各社が一斉に発売し始めているのが気になった。
目に付くものを買いそろえ、自分なりのトップを決めたいと思う。

ほそいあや



スーパー、コンビニ、ドラッグストア、駄菓子屋を奔走

10店舗以上をまわり、9つの商品を手に入れた。
気付いたのは、スーパーにはほとんど置いていないということ。ねり梅やカリカリ梅や焼き梅など、同じようなチャック式の他の梅のお菓子はあるのに。思わぬ所でシートだけ冷遇されている。


スーパーにはひとつもなかったが、コンビニには最低一種類ある。不思議。

それでは早速、食べ比べていきたいとおもいます。甘酸っぱい夏の思い出が作れたら幸いです。

 

■ 梅ぇーシート(サンエス)

梅のお菓子で「梅え」という名前になってしまうのは仕方ない事なので深く言及しないけど、「梅ぇー」というのばし方にまぬけさが漂っていてにくめないと思う。


梅ぇー
色は茶色。

シートというよりは少し固めの板。少し甘さが強い気がする。イメージ写真の梅干しがとても酸っぱさそうなのでそう思うのかもしれない。

価格… 126円
酸味… ★★☆☆☆
甘味… ★★★☆☆
梅干しっぽさ… ★★☆☆☆
その他… ローソンで売っています。

 

■ 梅ぼしのシート(アイファクトリー)

コンビニなどでわりとよくみかける品。イラストがイタリアンの料理人っぽいのが気になる。


ピザ職人みたいな人がのばしている。
赤くて柔らかい。

デザインがかわいらしい感じなので油断していたが、けっこう酸っぱい。
柔らかめなのも手伝って、生っぽく感じる。
あの人は本当に梅肉をのばしているらしい。

価格… 126円
酸味… ★★★☆☆
甘味… ★★☆☆☆
梅干しっぽさ… ★★★☆☆
その他… セブンイレブンで買いました。

 

■ 梅し〜と(おつまみカンパニー)

ピンクでキラキラのパッケージ。でも中からは黒い梅シートが出てきた。


し〜と
黒い。

色があまりきれいじゃないのは着色をしていないという事なのでよい事なのだと思う。口に入れると甘いけど、あとから酸っぱさがやってくる。
梅シートの基本形という感じだ。

価格… 126円
酸味… ★★★☆☆
甘味… ★★☆☆☆
梅干しっぽさ… ★★★☆☆
その他… おつまみカンパニーという会社ならもう少ししょっぱくてもよいと思う(個人的な希望)。

 

■ 梅シート(良品企画)

無印の梅シート。他がみんなアルミでチャック付きの中、透明でチャックなしの袋。いさぎよい。


「SEHHERD PLUM」
梅梅している。

これがなかなか梅っぽい。リアルだ(いや、本物の梅なのだけど)。おー梅肉だ、と思った。
あと、他商品にくらべて量が多い。他はだいたい14gで126円が相場だけれど、無印は20gで105円。原料は他と同じ中国産の梅なので、この違いは簡易包装のなせるワザなのかもしれない。

価格… 105円
酸味… ★★★★☆
甘味… ★★☆☆☆
梅干しっぽさ… ★★★★☆
その他… 袋は小さいのに沢山入っている。シンプルイズベストのコンセプトは梅シート界にまでも。

 

■ ぺったんこ梅シート(ケイ・エスカンパニィー)

ここらへんで味覚が麻痺してきた。梅シートわりと好きなはずなのに、今はつらい。舌全体が甘酸っぱさにやられてしまっている。むしょうに味の薄いものが食べたい。豆腐とか磯部せんべいとか。


ぺったんこ
ここまで赤黒いお菓子もなかろうに。

これも一般的な梅シートだった。って、こんなレポートで申し訳ないですが、微々たる差が本当に微々たるものという事がわかりました、梅シート。

価格… 126円
酸味… ★★☆☆☆
甘味… ★★★☆☆
梅干しっぽさ… ★★★☆☆
その他… 梅シート豆知識:だいたいタピオカ澱粉が含まれている。

 

■ 干し梅シート(夢クリエイト)

見た目に躍らされやすい私は、どうもパッケージに梅干しの写真があると、梅干しの酸っぱさをもろに連想して期待してしまうようだ。
この商品にも見ているだけで唾が出そうな梅干しのイメージ写真がプリントされていて、思わず渋いお茶を用意したくなる。


それなら梅干しを食べればいいのだけど。
ツブの荒さがいい。

見た目が梅干しを潰した感あふれている。ただ、他のものを同様人口甘味料が気になる。

価格… 126円
酸味… ★★☆☆☆
甘味… ★★★☆☆
梅干しっぽさ… ★★☆☆☆
その他… 見た目と会社名に夢がある。

 

■ 美ら梅(全喜堂)

ここで新展開をみせてくれたのがコレだ。なんと、国産の梅を使っている。(他は全部中国)
「ちゅらうめ」という名前ではあるけれど、沖縄の塩を使っている等もなく、梅も和歌山県産。会社が沖縄にあるのでこの名前なのだろう。


日本のお菓子はだじゃれ好き
サラミをうっすーーくスライスしたような見た目

最高額の158円を記録。それはよいのだけど、驚くなかれ、内容量がなんと4グラム!少な!
他商品がだいたい14グラムなので、10グラムも少ない。
今までの梅シートとはまったく違う。質感がフィルムのようなのだ。息をさわやかにするフィルムがあるが、まさにあれ。そして一番嬉しいことは、甘さがなく、しょっぱい事だ。
他の梅シートとは一線を画す新食感と味だった。個人的にはヒット。

価格… 158円
酸味… ★★★☆☆
甘味… ★☆☆☆☆
梅干しっぽさ… ★★★★☆
その他… 塩気があるのがよい。総量は4グラムだが薄いのがたくさん入っているので長持ちする

 

■ のしうめちゃん(タクマ食品)

ここからは駄菓子。子供は総じて梅好きである。
やっぱり梅シートブームは駄菓子のほうにまで行っていた。


「うめちゃん」というキャラ。うめガール。
するめジャーキーと並べられていた。見た目もそっくり。

甘い・・・!なにか覚えのある味・・・ベトナムの子供が食べていた謎のお菓子の味だ。
やっぱり、コンビニで売っている梅シートは大人の味覚をターゲットにしているんだとわかった。これは大人の口には明らかに合わない。


価格… 31円
酸味… ★☆☆☆☆
甘味… ★★★★☆
梅干しっぽさ… ☆☆☆☆☆
その他… 梅というよりサンザシのような甘い果物を練って潰した感じ

 

■ うめぇ〜ペーパー(やおきん)

さらに駄菓子。やっぱり「うめぇ〜」ときた。でも「ペーパー」という表現は斬新だ。
やおきんらしく、「うまい棒」「うまい紙」でもよいのでは、と思った。


うまい紙。
そしてでかい。さすが紙。

「のしうめちゃん」ほどではなかったけれど、やっぱり甘い。でも大丈夫な甘さ。暑い日にこれを買って、あっという間に食べてしまった事もある。元気になれる甘酸っぱさだと思う。

価格… 42円
酸味… ★★☆☆☆
甘味… ★★★☆☆
梅干しっぽさ… ★☆☆☆☆
その他… 外で遊ぶ子供の夏バテ防止に持たせるのにもってこい。

 

梅シート酒

以上、梅シートを一気に食べてどうにかなりそうなレポートでした。

さて、梅シートが大量に余りました。どうしよう。
活用法として、焼酎の水割りに浮かべたらおいしそうかな?と思い立ってやったものの、惨敗だったことをお伝えしておきます。


「焼酎の金魚割り」の唐辛子の代わりに浮かべてみたのだが。
見た目は涼しげですが、絶対に梅干しをおすすめします。

うめぼしたべたい

自分的一位は「美ら梅」、二位が無印良品の梅シートでした。
しかし、あまり連続して食べるものじゃないなという事を知りました。やはりちょっと口寂しい時に一枚食べるものなのですね。食べ続けていると、どんどん本物の梅干しが恋しくなる不思議なお菓子でした。

これはカテゴリが違うな


 
 

 

 
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