「吉野家牛丼ふりかけ」なるものが発売されたらしい。 以前より焼肉味のふりかけはあったけれども、今度新発売になったのは牛丼チェーン吉野家が公式にライセンスするふりかけだ。 ほうほう、牛丼をふりかけにしたらそりゃおいしいだろうね、と思う。 であれば、吉野家以外の牛丼もふりかけにしてみたらいいのではないだろうか。
(工藤 考浩)
まずは試食
今回の企画は、吉野家牛丼ふりかけにならって、他店の牛皿からふりかけを作ろう、というものだ。 テイクアウトした牛皿を煮詰めて砕いてふりかけにするつもりである。 でもその前に、新発売になった吉野家牛丼ふりかけを食べてみるのが先決だ。
ちなみにこの「吉野家牛丼ふりかけ」を探して、真夏の炎天下を二日間にわたって探し回った。 スーパー、コンビニを巡ったが、なぜか見あたらないのだ。 さんざん探したあげく、会社のすぐ向かい側にあるイトーヨーカ堂で売っていた。
さて、ふりかけます
「吉野家牛丼ふりかけ」とはいっても、ただのふりかけご飯なので、味わうまでの過程を詳細にレポートをするのもおかしな話しではあるが、チンしたほかほかの白をどんぶりによそい、軽くほぐした。 僕はほぼ毎日のようにこの手のパックご飯を食べているが、お茶碗によそったあとに箸でほぐすと格段においしくなる。
熱いご飯の上に牛丼ふりかけをかけると、ほんのり甘いあの牛丼の香りがたしかに漂ってきた。 しかもちゃんと「吉野家」の香りだ。 紅しょうがのにおいまで再現してある。 これはなかなかである。
おいしいふりかけ
刻み海苔が入っていることに少しおどろいたが、ともかくいただいてみよう。
ご飯の上でしっとりとなった「味」のつぶが、じわっと牛丼の風味をかもし出しはするのだが、とうぜん本物の牛丼のようなジューシーさも、肉の食感もなく、当たり前だけれども、どこまでいっても「牛丼味のふりかけ」である。 決して牛丼にはならない。 けれども、ふりかけとしてはおいしい。 ちなみにこの「吉野家牛丼ふりかけ」、イトーヨーカ堂では158円だった。 というわけで次のページからは本題の、牛皿からふりかけを作ってゆく。