デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


はっけんの水曜日
 
カフェアートで『ウルトラQ』をやってみる


こういうのを描きます。コーヒーに。

暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

そんな暑いさなかに「カフェアート」の話で恐縮です。しかも描きますのは、知らない人は全く知らない「ウルトラQ」タイトル。

暑さ倍増ですな。

乙幡 啓子



ウル覚えQ

「ウルトラQ」―1966年に放送された特撮怪獣モノのドラマだ。当時大変な人気となり、後のウルトラマン誕生につながることとなった、エポックメイキングな作品である。

と、さも知ったように書いているが、放映は私の生まれる4年も前である。よって中身をほとんど知らない。面目ない。

が、後年しばしば目にするうち、これだけは強く心に焼きついた。はじめはマーブル状の画面が、怪音とともに次第に「ウルトラQ」の題字となっていくビジュアルだ。


怪画面on
theキッチン。

このオープニング映像、最初は何か水面だか砂状のものだかに「ウルトラQ」と描き、それを下からぐるぐるとかき回すことによってマーブル状に乱し、その様子を逆再生で見せていると思われる(知らない人にはほんとすいませんが、各自 おうちの方に聞くなどしてお調べください)。

その様子が、あれだ、カフェアートに似ているのだ。おしゃれカフェに行くとたまに、泡立てミルクの上にちゃちゃっとかわいい動物とかハートとか描いてくる、あれだ。

いい年して「ウルトラQ」を「カフェアート」に、などと騒ぐのもアレだが、さっそく試してみることにしよう。やり方を調べて、材料を揃える。

初めてのカフェアートである。ハート型とか練習せずに、いきなり「ウルトラQ」と描く所存である。


半年前まで冬だったなんて信じられない、と回想しつつ淹れるカフィー。
別カップでミルクを温め、ミルクフォーマーで泡立て。

十分泡立つまで三分。さて結局何分?!
コーヒーに静かに注いで、よーいドン!

まあ最初はこうなりますわな。

こうすルトラQ(こうすると楽)

「やり方を調べ」たことは調べたが、家にある材料でやるとなると、いろいろ想像と違ってくる。

地となるコーヒーと、絵となるミルク、それだけを使って、楊枝などで一気にやりたかった。そんなやり方のかっこいいカフェアートをいろいろ見てきたのだが、どうもうまく描けない。ってそりゃいきなりはそうだろう。

そこで「絵の具」を投入することにする。こういうやり方もあるというのだ。


チョコシロップ絵の具を日本画のように小皿に出して。
楊枝で埋めていく!かったりー。

でも失敗したら取り去ればいい。お絵かきボード「せんせい」的なシステム。

余談:生クリームでもやってみたが…

実は、上記の方法で腰をすえてやっていこうと決心する前に、生クリームでも試してみた。ミルクよりも泡がきめ細かくなるので、描きやすいかなーと考えたのだが…。難しいもんですな。

こりゃウインナーコーヒーだ。一気に昭和の香り。
泡がきめ細かすぎてシロップの重みでつぶれ、恐怖マンガのように!

試行さQ誤は続く

試行錯誤は続く。

ミルクの泡立て方によって「ヘタる」までの時間がまちまち。最後まで描き切れずに液体に戻ってしまったり、焦って絵が変になったり、何杯も失敗作を飲んだり飲ませたりするハメになった。水分バッチリ。利尿作用もバッチリで、イッテコイだ!

やっとなんとか「ウルトラQ」に見えるものができた。


背景ベタ塗りが厄介だ。相当なチョコ味に。

ちなみに所要時間は15分くらいか。意外と泡って、もつんですね。

まとめ

初めてのカフェアート、見るのとやるのと大違い。難しかったー。またやってみたい。


じゃなくて、ここからスタートなのだ。何のために大変な思いをしてカフェアートに挑戦したのか。あの怪しげなオープニングを再現したいじゃないか。

ではどうぞ。どうしても「箸」が映るのは大目に見ていただきたい。


これはもちろん逆再生映像です

ほんとのまとめ

初めてのカフェアート、見るのとやるのと大違い。難しかったー。今度は般若とか描いてみたい。

「ウルトラQ」は、コーヒーじゃなくてジェラートか何かでやったほうがよかったかもしれない。


そして告知

編集人:北尾トロ氏による「季刊 レポ」という雑誌が創刊になるのですが、自分も執筆参加させていただいております。ひとくちで雑誌の説明はできないんですが「読んでも人生の役に立たない」「ジャーナリスト魂とは無縁の」という字がまず踊る自己紹介ページ、ぜひご覧ください。

季刊 レポ


 
 

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.