デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


ひらめきの月曜日
 
代々木のフェスの舞台裏を、少しだけ

当日は、アオザイの綺麗なお姉さんも来るよ!

・基本的な質問ですみません、代々木公園って、どうやって借りるのですか(どのくらい前に?)
「13カ月前に、代々木公園管理センターに申し込みます。」

・テントの設営などは、開催のどのくらい前に始まり、解体は、どのくらいで終わるのでしょうか。
「規模によりますが、ベトナムフェスの場合は、開催2日前に設営に入り、開催後、1日で撤収いたします。」

・レンタルの機材(炊飯器など)があるそうですが、どうやって 借りるのでしょうか。
「フェスティバル事務局から、レンタル備品を、ある程度用意します。
  ご要望に応じてお店に貸し出す形となります。
  お店からは、お店で調理済みの料理を持ち込んでいただき、加熱して出していただく形になります。」

・イベントやライブの企画などは、どのくらい前から考えていくものなのですか(ベトナムのトップアーティストへのブッキングなど)。
「だいたい、5か月前くらいから準備を始めます。企画ものはできる限り、考えて実行します。」

・公式サイトではまだ発表されていない、おすすめ企画を教えてください
1:ケータイスタンプラリー
会場内10か所をめぐると、ハロン湾 宿泊クルーズバーヤ号(ペア船上1泊・3食付)や、その他、豪華賞品が当たります!
https://www.vietnamfes.jp/event/

2:ASIAN FOOD Battle(ベトナム料理VSタイ料理)
今年から始まった事務局公認の企画イベントです! 料理対決は、ほかのアジア系イベントでも珍しいかも。

3:今年から「ベトナムフェスサポーターズ制度」を開設!
サポーターズになるには、主旨に賛同いただき、twitterに登録するだけ! アイドリング!!!のフォンチーちゃんをサポーターズクラブ宣伝部長に迎え、盛り上がっています。当日企画も準備中です。皆さんぜひご登録を! 
ベトナムフェス・サポーターズ公式 twitter アカウント
アカウント:@vf_supporters
https://www.vietnamfes.jp/supporter/

・そのほか、気をつけている点などは?
「当日、いろんなことが起こるので、臨機応変に対応します! 何があってもキープスマイルです」


……レンタル炊飯器があることは、今回ちょっと調べるまで、知らなかった。その場で借りれて、その場で返せるので、すごく便利らしい。まあ、調理器具といっても『機材』なわけだから、貸すビジネスがあっても、全然不思議じゃないわけだけれど。

あと、日本生まれ、日本育ちのベトナム人、アイドリング!!! のフォンチーちゃんがサポーターをやっていることは、まだあまり知られていないかもしれない。すごく可愛いアイドルなのでチェックすべし。
気になるのは、タイめしとベトナムめしが闘う企画、『ASIAN FOOD Battle』。タイ料理も美味しいけれど、ベトナムフェスの場では、ベトナム料理に勝って欲しいですねえ…!


そして、やっぱり飲食ブースのことが一番興味があるので、実際に出店するお店にも、無理を言って、数店にアンケートご協力いただいた。(高円寺チョップスティックスさん、GINZA ラ・スコールさん、大阪 南船場 ベトナムカフェレストラン アンゴンさん)。


やっぱりフードは、イベントの目玉!

・出店メニューはどうやって決めているのでしょうか(通常営業時の看板メニューだったりするのでしょうか? また、他のお店とかぶらないように、気を付けたりするのでしょうか?)
「メニューはお店のウリを売っています。あまり調理時間がかからないものを選びますね。他店とは違うものを、1つくらいはやるようにしています。(チョップスティックス)」

「お店で実際に出している人気メニューを出したり、他のお店があまりやらないだろうと思われる珍しいメニューを出したり、両方です。」(ラ・スコール)

「フォー、ブンだけでなく、フーティユ、バインカンなど、日本ではあまり食べられない珍しい麺類を中心に出します。いつもお店でも出しているメニューです。フェス当日はベトナム人のお客さんも多いので、ベトナム人の方に楽しんでもらえるといいなと思いますね! メニューが他店とかぶるかどうかは、あまり気にしていません。当店ならではの味を出して、かぶっても楽しんでいただける内容にしています。」(アンゴン)

・今回出品するメニューの中で、お店自慢のイチオシのメニューを教えてください
「生麺のフォーです。(チョップスティックス)」
「お店で自家製で作っているバインフラン(プリン)です。昨年は手作りのため、1日100個程度しか作れず完売していましたが、今年はすくい取りバインフランにしますので、もっとお出し出来ると思います。また当店の人気メニュー、豚ひき肉のレモングラスそぼろご飯もやります。シェフが農園『ファーム・レガーロ』さんと共同開発している、珍しいベトナムハーブを使った料理も出します!」(ラ・スコール)

「ブンチャーと、フエ地方のお豆を使った豆のチェー、です。」(アンゴン)

・メニューのお値段や、看板の作り方、呼び込みなどPRについて、気を付けている点はありますか
「値段は、ワンコインで買えるものを考えています。看板はメニューの写真が目立つように作りますね。お客さまを誘導したり、行列を整理する係を作っています。」(チョップスティックス)

「買いやすいお値段を心がけていますが、基本的に、お店で出している材料や作り方と変えないようにしています。看板については、去年までは間に合わせでしか出来なかったんですが、今年は手作りで作りたいと思っています。呼び込みは特に考えていません。去年までは『行列を作らないようにする』方法でやっていましたが、今年は美味しそうな匂いの演出を考えています。」(ラ・スコール)

「値段については、できればワンコイン、もしくは+αという価格設定にしています。呼び込みは、お客様がいないとき以外はあまりしないですね。看板は、ベトナムフェスティバル用に作りました。本当はベトナムで作成して、日本に持ってきたかったのですが、急に思いついたので時間がなく、急遽自分たちで作ったんです。そしたら、意外と出来がよく、ベトナムタッチでかけたので、『ベトナム行かなくてもいいやん』って皆でそんな話になりました(笑)」(アンゴン)


とにかく、いっぱい来場者があるので、フードの皆さんは大変なのです。

・当日、1店舗につき、何人くらいのスタッフで運営しているのでしょうか
「現場では7〜8人、行列整理に1〜2人、仕込み(店)に2人です。」(チョップスティックス)

「搬入部隊を含めると、1日5〜8人程度です。時間帯で人を入れ替えるなどしていますので、実際にはもっと多い日もあります。」(ラ・スコール)
「7名です。」(アンゴン)

・前日準備はどうされるんでしょうか、やはり仕込みが大変なのでしょうか、徹夜などされるんでしょうか。「徹夜はしたくないので、前日は店を休みます。」(チョップスティックス)
「去年までは、2日前からお店に泊り込んで何日か徹夜になりました。反省して去年のベトナムフェスティバル後に、必要な機材として冷凍庫を購入しました。今年は数日前から、冷凍できる料理を少しずつ作っています。」(ラ・スコール)

・当日は朝何時に入り、終わりまで、どう動くのでしょうか。
「朝は8時入りして、各自休憩が取れればとりながらやりたいです。ちなみに去年のフェスの日曜日は休憩がとれませんでした。今年はお店で仕込みをするので、休憩がとれるかもしれませんね。」(チョップスティックス)

「当日は朝7時から搬入スタートなので、店には4時くらいに集合予定です。土曜日夜〜日曜日朝までにかけてどうなるかは、初日の売れ行きによりますね。おととしは土曜日が晴天だったので、土曜日に仕込んでいた料理が完売してしまい、完徹で仕込みをされたお店が多かったのではないでしょうか?」(ラ・スコール)

・暑さ対策は、どのようにしていますか?
「特にしていません。あまり考えていません。」(チョップスティックス)

「晴れると、とにかく暑いです! こまめに水分などをとること。首にタオルを巻くことくらいでしょうか? やっぱり水分補給と塩分補給ですね。」(ラ・スコール)

「特にありません。水分補給と、休めるときには休むことでしょうか?」(アンゴン)

・東京近郊以外(地方)のお店の方は、どこに宿泊しているのでしょうか(東京のお店の方々と、タイムテーブルが違ってくるのではないでしょうか)
「今年出店する山形大学さんは、東京へは18日に移動して、宿泊し、19日に帰るそうです」(チョップスティックス)

「当店は大阪ですが、系列店(全部で3店舗あります)で作業を振り分けて、全店で仕込んで行きます。搬入が金曜日の15時〜なので、お店からは、トラックと車に分かれていきます。木曜日深夜に出発して、金曜日朝に到着し、15時まではしばし休憩。仕込んだ料理は冷凍して宅配で送るものと、トラックに積み込むものとに別けて発送します。宿泊はビジネスホテルです。金曜日の設営が終わったら、本当はゆっくり休んでおくべきなのでしょうが、せっかくの東京なので、いつも遊んでしまいます(笑)。土曜日には朝7時から入ります。今年は過去2年間の状況を考えて、万全の仕込みをしていますが、もし足りない料理が出てきたら、当日夜に仕込むかもしれません。過去には、足りなくなったものを店でかき集めてもらい、大阪からスタッフに、新幹線で持ってきてもらった、なんてこともありました。」(アンゴン)

・他、気を付けている点などありますか。
「お祭りなので、店でやるのとは違う気持ちですよね。無理はしない、楽しくやることですかね。まずは店長の僕が倒れないようにしないと。」(チョップスティックス)
「とにかく、お客様に楽しんでいただけるイベントにしたいです。もちろんスタッフもみんなで盛り上げて行きたいです。イベントを楽しみたいと思っています、よろしくお願いいたします!」(ラ・スコール)
「一番気をつけていることは、安全対策です。車で来るし、料理をするのでケガをしないよう気をつけています。お客様には、ぜひ、フェスティバルでベトナムの雰囲気を楽しんでいただけたら、と思っています!」(アンゴン)

(※GINZA ラ・スコールの現在のシェフは、08、09年のフェスは高円寺オーセンティックのオーナーシェフとして出店されています、今回のアンケートは、オーセンティックでの出店経験を踏まえて回答していただきました)。

ああ、楽しみだ(お客として行くって、何て気が楽なんだろう)

いま、皆さんは、フェスの準備の、最終段階に入っているようだ。
しかしこんなふうに、「わあ、休憩もとらないで、気合い入れて作ってくれてるんだ」とか、「初日に天気がいいと、翌日の追加仕込みが大変なんだ」とか、「ベトナム製っぽい特製看板を作りたいのかー!」とか、いろいろ知ってしまうと、感情移入してしまうというか…。
本当に成功して欲しいなあ、と思ってしまう。
ベトナムフェスファンは多い。楽しいイベントと音楽とお酒とお料理に、ドキドキだ。
問題は天気だけだと思う。雨よ降らないでくれ。特に台風は、来るなあああっ…!(祈)。

ベトナムフェスティバル2010 Vietnam Festival2010

取材協力
チョップスティックス
https://namamen.com/
GINZA ラ・スコール
https://r.gnavi.co.jp/a309300/
南船場ベトナムカフェレストラン アンゴン
https://www.anngon.com/anngon/


< もどる ▽この記事のトップへ  

 
 

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.