工場地帯を歩く
このページで歩くエリアはこのあたり。
南武支線や鶴見線の浜川崎駅のすぐ隣の敷地には、JR貨物の浜川崎駅があった。中に入ってみたいけど、入口の門柱には法律の原文をそのまま書いて脅す看板が貼られていて、思わず背筋が伸びる。
ここから少しの間、線路は工場の中を突っ切るので線路沿いの道がなくなってしまう。仕方なく迂回して歩いていくと、周辺は港湾地区独特の「明確な使い道のない空き地」群が点在していた。
しばらく歩いて線路沿いに復帰すると、周りは工場地帯。かっこいい工場の建物や運河を眺めながら歩くのは楽しいけど、トラックも多くて埃っぽい。
猫はこのあとも出てくるのでお見逃しなく!
さらに進むと、横を走る線路が分岐して、分かれた線路が道路を横断、反対側の敷地に入っていった。道路を渡る場所は踏切っぽくなくて遮断機もなく、これぞ工場地帯を走る線路の醍醐味!はっきり言って僕は道路に埋まるように敷かれているレールが好きだ。
レールを見るとそれほど錆びていないので、たまに列車が通っているようだ。そういうシーンもいつか見てみたい。
やがて浜川崎駅の隣、昭和駅に着いた。かなり長い道のりみたいだけど、道は遠回りを強いられるので、駅と駅の間隔はそれほど離れていない。
この駅がまた、ラゾーナとかできて発展著しい川崎から20分そこそこ(時間帯によっては2時間以上かかる場合もあるけど)の距離にあるとは思えない、ミドル昭和な雰囲気を醸し出している。しかし駅名はそのこととは関係なく、駅の目の前にある工場の会社名から。ほぼこの工場で働く人専用の駅と言えるのかも知れない。
ここで待っても次の電車はまだ1時間以上先なので、もうひとつ先、終点の扇町駅までさらに歩くことにした。
周辺は工場地帯の色が濃くなって、巨大なタンクや発電所なども立ち並んでいた。まさにエネルギーが生まれる場所だ。線路はそんな中を淡々と真っすぐ進んでゆく。
...らしいのだけど、高い塀の向こうなので見えなかった。もしかしたらぐにゃぐにゃ曲がりながら進んでるかも。
塀に囲まれて線路の様子が分からないまま歩いていたら、ふいに終点の扇町駅にたどり着いていた。