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ひらめきの月曜日
 
一日三食ソーセージ食べ放題

試されるソーセージ愛


自分の力を出し切ることができただろうか

到着した時間が遅めだったこともあって、そうこうしているうちに朝食バイキングの時間は終わりを迎える。何事にも終わりはあった方がいい。時間内で自分の力を出せるだけ出すということだ。

センターを張るソーセージ
かわいそうなソーセージ

グランドメニューにもソーセージは積極的にフィーチャーされている。ミックスグリルでもセンターに陣取るのはソーセージ。普遍的な人気がこのポジションを勝ち取らせたのだろう。

店を去るときに他の客が座っていたテーブルを見ると、皿に残されたソーセージがあった。悲しそうにしているソーセージ。自分のソーセージ力をしっかりと把握してソーセージを持ってくるようにしたい。


男は西へ向かう
270kmか、結構遠いな

充実した朝食だった。どういう基準なのかは自分でもよくわからないが、第一ラウンドはイーブンだ。ハンドルを握って、セカンドステージへと向かおう。

骨つきソーセージを思い浮かべながら
休憩中もソーセージと対峙

西へと向かって車で移動。パーキングエリアでの休憩でも、フランクフルトは眺めるだけでおあずけとした。次のフリーソーセージにベストなコンディションで臨むためだ。

さらに運転していくうちに、自分のソーセージ受け入れ力が回復していくのを感じる。さっき満足したはずだったのに。人間の欲望は限りがないことをソーセージを通して痛感させられた。


本日の第二ソーセージ

一日三食ソーセージ食べ放題。「なぜこんなことを?」と聞かれたところで、「ついカッとなって…」としか言いようがない。医食同源に真っ向から挑むようなことをしているようにも思える。

自問自答しつつ到着したのは静岡県浜松市。「炭火焼肉食べ放題」の文字が力強く躍る垂れ幕がかかっている「ショウパーナ」というお店。


肉格差のあるバイキングメニュー
最廉価版でもソーセージはラインナップ

こらちはビュッフェ専門のお店で、値段が違うコースがいくつかある。値段の違いは 食べられる肉の種類の違いなのだが、目当てとしているブラジルソーセージは一番手ごろな価格のファミリーコースにもラインナップされている 。

ならばそれで十分だろう。このあたりのカジュアルな感じもソーセージの魅力だ。

肉の提供はシュハスコスタイル。幅の広い串に刺して焼いた肉を持って、店員さんが各テーブルを回ってきてくれるのだ。 それまでの間、まずはビュッフェゾーンに並んでいるメニューを見てみよう。


ホールケーキに目を奪われる
サラダも一工夫あるものが揃う

まず目に飛び込んできたのはデザート類。ホールのケーキがドン、ドンと置いてあるのだ。あまり見かけないスタイル。インパクトが強い。

サラダも生野菜が切って並んでいるだけでなく、料理としてちゃんと調理されているものがいくつか並ぶ。かなりの充実度だ。


ブラジルの国民食とも言うらしいフェジョアーダ
謎の野菜も魅力的

ブラジル料理としては定番、黒豆を煮込んだ「フェジョアーダ」もある。現地の人がそうするように、ごはんと一緒に食べるとおいしい。

サラダとは別の単品野菜もある。中まで赤いカブはやわらかく、ほんのり甘くておいしい。緑色の野菜は「コウビ」というもの。日本では「うーん、まずい!」でおなじみの青汁に使われるケールのことだそうだ。

やや腰が引けつつも食べると、ほとんど苦くない。癖もあまりなく、歯ごたえが心地いい葉物野菜だ。


出たー、肉
もはやパラダイス

席に戻ってサラダ類を食べていると、お肉を持って店員さんがやってきた。最も安いコースにしたとは言え、結構な種類の肉があるので楽しい。見るからにおいしそうで、勧められるままに全種類食べてしまう。どれもうまい、満足だ。

…いや、そうじゃないだろう。目的はソーセージだろう。

あまりの充実ぶりについソーセージのことを忘れそうになる。いかん、自分をしっかりと持て。


氷は向こうの言葉で「GELO」って言うらしい

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