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土曜ワイド工場
 
大きくて光る「鬼」キーホルダーを作る


さらに光ります

街を歩いている時や、電車に乗っている時、若い女性が鞄に大きなキーホルダーを付けているのを目にする。

邪魔じゃないのか? とも思うけれど、きっとそんなことは問題ではなくて、彼女達にとっては、愛らしければそれでいいのだろうと思う。

確かに金塊を貰うとすれば、小さいより大きい方が嬉しい。キーホルダーもそうで若い女性の間では大きい方がいいのだきっと。

そこで、僕も若い女性が「思わず欲しい!」と言ってしまうような愛らしい、大きなキーホルダーを作ろうと思う!

地主 恵亮



女性の好きなものをリサーチ

街中を闊歩すれば若い女性とすれ違う。
彼女達の持つ鞄を見ると、そこには大きなキーホルダーが付いている。地主調べだと5人に1人は大きなキーホルダーを付けている。女性は大きのが好きなようだ。


大きい!

さらに女性の好みを追求すると女性は「光り物」が好きだ。これはいつの時代も変わらぬことだ。そして、やはり「愛らしいキャラクター」も好きだと思う。ディズニーのキャラクターを「愛らしい」と思うのはやはり男性より女性の方が多いだろう。


やっぱり大きい!

「大きい」「光り物」「愛らしい」が僕が勝手に考える女性が求める3つのポイントだと思う。これらを完全に網羅したキーホルダーを作れば完璧ではないか。早速作ろう、と絵に描いてみたところ下のような物になった。


鬼をモチーフにしました(今年25歳の男性が描いた本気の絵です)

流木好きとして

角の光る部分はLEDを使おうと思う。真っ赤に光るのだ。女性は「光り物」が好きだから。とは言っても、女性の好きな「光り物」とは微妙に違う気もするが、そもそもがかなり自分勝手の女性像だったので、もうこの程度は問題にならないだろう。


メインは流木!

メインとなる素材は僕が最近凝っている「流木」を使うことにした。ロハスな感じがして、さらに女性受けすると思うのだが、先の設計図から察するにもう誰にも受けない気もする。3年間デッサンをしていたのに何であんな絵しかかけないのだろうか。


流木は買いました!

流木を拾いに海に出かける電車賃を考えると、近くのハンズで買った方が断然安かった。だから、買った。

次はLEDだ。今回の工作の目玉である。流木なのだけれどLEDを使うことで電子工作となるのだ。そして、女性が好む「光り物」となるのだ。


秋葉原にやってきました

スワヒリ語しか話せない人と一週間

LEDを求めて秋葉原の電気屋に足を運んだ。
今までLEDなんて使ったこともなかったので知らなかったのだけれど、LEDを光らせるには「抵抗」と言うやつがいるらしいのだ。しかも、LEDと言っても種類は沢山あり、電子工作に疎い僕にはもう何がなんだか状態だ。


LEDってたくさんあるんだ〜

LEDを選んでも先に書いたように「抵抗」というのがいる。
近年は水の抵抗を減らすレーザーレーサーが話題を呼んだり、空気抵抗を減らすタイヤが開発されたりなど、「抵抗」を減らすように多くの人が頑張っている。それなのにLEDを光らせるには「抵抗」がいるらしいのだ。時代に逆行している最先端がLEDなのだ。


もちろん抵抗もすごい種類あります!

「分からない、分からないよ〜」と抵抗売り場の前で悶絶した。もう全く意味が分からない。種類が豊富というのが憎いのは初めてだった。普通なら喜ばしいと思うが、意味が分からないのだ。何を買っていいのか分からないのだ。

スワヒリ語しか話せない人と一週間一緒に過ごすとこんな感じだと思う。文化も言葉も違うだろうから。それもワンルームで外出禁止で。全く分かり合えないのだ。


分からない、本当に分からない

LEDは果たして光るのだろうかと心配しながら抵抗を買った。抵抗が無い方が人生ならば視界は良好だろうが、LEDは抵抗を好む。「若い時の苦労は買ってでもせよ」と言うが、まさにそれだ。LEDは若いのだ。


わずか30分の買い物でクタクタ

LEDを光らせます

LEDを買って口を半開きのまま電車に乗り込み家に帰って来て、事前に買っておいた半田ごてをテーブルの上に広げる。はんだに「電子工作用」と書かれているのを見て、「あ、オレも(電子工作)デビューするんだ!」と正気を取り戻し口を閉じた。遠い目をしながらオレンジに染まる空を見た。初めての電子工作なのだ。


買いました!

半田ごてなんて中学校の技術の時間以降使った覚えがなく、その技術の時間もうまくできなかったと記憶している。さて、どうしたものかと、リンゴが入った大きな氷を貰って必死に溶かそうとするシロクマのようにもがいた。


抵抗100個も買った

あ〜でもない、こ〜でもないと、スワヒリ語しか話せない人にボディーランゲージで、UFOよりぺヤングが好きなんだ、と伝えるように、ゆっくりと迷いながら作業を進めた。と言っても、LEDを光らせるだけなのだ。でも、気分は地球にぶつかる隕石を爆破させに行く英雄気分だ。


アルマゲド〜ン!

LEDを光らせるまでのエピソードが長いのは、今回の工作はLEDを光らせた時点で僕はもう満足だからだ。初めて抵抗を使うのだ。

もう光れ、光れ、と電子工作には必要ない神頼みである。回路図とか全然分からないのだ。もう神頼みしかない。そして願いは通じた。


光った!

鬼になります >
 

 
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