大食いを甘く見てた

そばめしとは神戸名物の食べ物で焼きそばとご飯を一緒に炒めてコテでそばを短く切ったもの。焼きそば＋ご飯。炭水化物と炭水化物。これぞ関西といった食べ物だ。

今回はその発祥の地、新長田で行われた鉄板こなもん祭りのそばめし大食い選手権に挑戦。大会はまず予選で3分間の早食い、その成績上位者で20分の大食いだ。 

優勝は無理だろう。のっけからこんな事いうのもどうかと思うがふわーっと行って、ふわーっと勝てるとは思っていない。目標は予選突破。決勝で全く食べられなくても良い。後の事を考えなければ予選は抜けられるだろう。

その考えで現地に向かうと、ガタイのいい人達が「予選は突破したいな！」とか言ってる。こ、この人達もそばめしか！？

あ、あんなに食べそうな人達でも目標は予選突破。学年で一番足の速いやつが県大会に行ったら予選突破すら出来なかったと聞いた時のような衝撃。大食い大会、一体どんな世界なんだ…。

関西人、手厳しい

これは軽い気持ちでとんでもない事をしようとしているのかもしれない…不安に押しつぶされそうになっていた時、それがえてきた。

鉄人28号だー！そういえば鉄人28号があったのってここだった。団地とかスーパーの裏に何気なーく現れたからビックリする。普通に触れるし、人もまばらで鉄人28号、なんだか気さく。

親しみやすくていいなぁと思っていたら周りの人の声が聞こえてきた。

おばちゃんA「おーでっかいねー、どこから乗るん？」

おばちゃん1「いやー、乗れはせーへんみたいよ」

おばちゃんA「そーなん、じゃあ、どうやって動くんやろ」

おばちゃん1「動きもしーひんって」

おばちゃんA「なんやそれ。しょうもないなー」

厳しい！しょうもないって、おばちゃん、厳しいよ！デカくてかっこいいじゃん。関西人は怖いですわ。

心を開く関西人

と、手厳しい言葉を浴びせられながらも鉄人は動じない。そりゃもう、僕も写真撮りたいです。

一番良いポジションを陣取って鉄人ポーズで写真を撮る。ここで写真撮るならこれがベストだ！人目なんて気にしない！と、思っていたら

「あぁ、そういう風に写真撮りゃあエエんか」と、ばかりに鉄人ポーズで写真を撮り始めた。あぁ、そうか、鉄人に冷たく当たっていたのは、接し方が分からなかったんだね。関西人は不器用だなぁ。