そういえばこどものころ、自分で切手作ったことがあった。てきとうな紙に、それらしい絵を描いて、周囲をギザギザに切って。あの"切手"はどこにいったのかな?
先日、ふとしたきっかけで、また切手を作ってみた。
(大山 顕)
工場切手作ってみた
「切手作った」といってももちろん本物じゃない。たわむれだ。
まずはとにかく、その切手をご覧いただこう。
まあ、なんだ。たいしたものじゃない。いや、ほんとにさ、なんというか、DPZで工作とか絵とか記事にしづらいんだよねー。だってほら、並み居る強者どもがひかえてるじゃないですか。
だけど、楽しいよねえ、こういうもの作るのって。なんなんだろう、このよろこび。
たぶん、切手って、絶妙に「所有欲」とか「作ってみたくなる欲」とかをくすぐるサイズなんだと思う。よくできてる。郵趣、とくに切手収集が「キング・オブ・ホビー」といわれるのもやんぬるかな、といったところだ。
ぜんぜん興味なかったんですが
さて、なんでまたこんなものを作ってみたのか。それは友人に「切手バザール」なる催しに誘われたのがきっかけだ。
切手にはまったく興味のない、いや、恐れ多くて近寄りがたいと思っていたぼく。家を巨大なポストの形にしちゃうほどの強者郵趣人を知っているので、この趣味の王様には気やすく近づいてはいけないとわかっているのだ。鉄道と郵趣には注意だ!
しかし、思い出してみれば、ぼくも小学生のころほんのちょっとだけ切手を集めていたことがあった。いや、もちろんたいしたものじゃないけど。
聞くところによると、ぼくが小学生のころは日本における(いまのところ)最後の切手ブームの残り香がぎりぎりある時期だったようで、ぼくも少なからずその影響を受けていたのだろう。そういえばドラえもんのいちエピソードにも切手収集にまつわるものがあった覚えがある。
いやでも、ほら、やっぱり切手収集はいまさら手に負えないよ。みるだけ、みるだけ。
みるだけ、みるだけ…
やばい、ほしい。
切手収集には「テーマにそって集める」というやりかたと「ある国のものをとにかく集める」という方法があるというのは知っていた。
そしていま、なぜ前者のような集め方をするのかわかったのだ。いや、これ、楽しいにきまってるじゃん。
そう、工場とかダムとか「ドボク」なものがいい感じであるのだ。多からず、すくなからず。絶妙な出現頻度。いやん、このいけず!