人間が感じる味というのは、かなりの割合を見た目に左右されているのだという。食べる前に見た目ですでに「新鮮でおいしそう!」とか「脂がのっている」とか、その味を判断しているということだ。
では味覚だけに頼った場合、どれだけ正確に味を判断できるのだろうか。
回転寿司で目を閉じて食べて、それがなんのネタか当てるというゲームで検証してみたい。
(玉置 豊)
かっぱ寿司で対決だ
このゲームの舞台に選んだのは、近所にあるかっぱ寿司。値段による味の違いという要素を省くべく、105円均一の回転寿司を選んでみた。
対戦相手に立候補した編集部の工藤さんは、週に一度くらい、なにかいいことがあると回転寿司にいくという強豪だ。また弟が回転寿司店に勤めていたことがあり、いろいろと裏話も詳しいのだと豪語している。
迎え撃つ私はというと、回転寿司は大好きなのだが、家族で行こうとすると「一歳児に食べられるものがない」という理由で却下されるため、最近はなかなかいけずに寿司に飢えている。
また日本さかな検定の現時点での最高位保持者(まだ二級と三級しかない)としては、魚の味判定で負けるわけにはいかない。負けたらさかなクンの物まねは封印しようと心に誓って勝負に挑む。
ルール説明
このゲームをするにあたって、一応ルールをつくってみた。
回りくどい書き方をしたが、ようするに交互に目隠しして食べて、ネタがなにか当てていくという話だ。
じゃんけんに勝った私は、先にネタを選ぶ後攻側を選択。
どのネタを選ぶかが勝敗のキーポイントになってくるのだが、まずは勝ち負けの問題よりも、うまそうなのが回っていたという理由で、焼サーモンをチョイスしてみた。
サーモン系は他にも、とろサーモン、普通のサーモン、玉ねぎの乗ったサーモンと合計4種類あり、適当に取った割には、かなり難易度が高いかもしれない。