コンソメに魔の力が宿りそう
至福の型取り時間を終えて、抜いてみたら魔の洞窟が姿を現した。
ここにコンソメを詰め込めばコンソメハンドが現れる。という言い伝えがあるらしい。が、なんかもう明らかにまやかしっぽいし、言い伝え通りにコンソメハンドが現れてもそいつ魔物っぽい。
もう危険な香りがプンプンするが、ここで悩んでいても始まらない。コンソメを詰めて、手でギュッと押し固める。洞窟内部でコンソメが固まり、エネルギーが高まっていくのを感じる。でるのか…
限界までコンソメを詰めた。コンソメは固く、質感も変わってきた。これくらいで良いか、と器をひっくり返し型を抜く。
姿を現すコンソメハンド
ツルンっと出た型は、まぁこうなってるだろうなぁ。という予想そのまんまの形だが、プリッとした質感がなんだか愛らしい。
そのプリッとした中には何が入っているのか。どうやって取り出せば良いだろうと考えながら手で触っていたら意外と取れそうだったのでワシッといってみた。
姿が見えたコンソメハンドは表面がボロボロ。これはどの部分なんだろうか、許容範囲内なのか。もうダメなのか。迷いながらも作業を進める。
装甲が剥がれるごとに中身も一緒に剥がれていく。ラムネくらいの固さになっておろうと思ったものが、砂場で作った泥団子の第一工程くらいの固さしかない。そのふわふわ団子が全貌を現した。
ようやく姿を現したコンソメハンドは惨状そのもの。逆に良い所は手のひら位。お弁当持ってくるの忘れたけど、お手ふき完備。みたいな、そこだけしっかりしてもねぇみたいな感じ。
コンソメハンドはコンソメ、パンチ!とかポップな事を言える感じではなく、柔らか、土嚢袋!が精一杯。やはり本物のコンソメパンチは無理なのか。いや、どうにかしてみよう。
コンソメパンチ…。
今日のから揚げは本当に美味しかったなぁ。デザートはなんだろう?
いや、すみません。ホント、出来心で。次のページからちゃんとします。大丈夫です。いや、分かりませんが頑張ります。