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フェティッシュの火曜日
 
牛丼がうまい「ゴールデンタイム」はいつか?

P.M7:00/吉野家 1杯目

午後7時の吉野家は3人体制。若い男女がきびきびと気持のいい接客を見せている。声もよく出ているし、オーダーがない時でも釣銭の補充をしていたり自ら仕事を見つけるタイプだ。厨房は勤勉そうな眼鏡の男性。

混雑帯の店を任されているこのチーム。エース級がそろっていてもおかしくはない。


食べなくてもうまいって分かる牛丼(並)

そして、肝心の牛丼はやはりうまい。おなじみの甘辛いつゆが肉全体にちゃんと染み渡り、玉ねぎはアメ色になるまでトロトロに煮込まれている。


脂分の多いこの肉が好きだ

ご飯は粘り気が強い感じがした

来店のタイミングによっては肉の切れ端を集めたような牛丼に当たってしまうこともあるが、この牛丼はちゃんと精鋭の肉がそろっている。肉のやわらかさもちょうどよく、いつものうまい吉野家の牛丼。

しかし、こうやってちゃんと味わうと、あらためて牛丼のうまさにおののきますな。


やはり牛丼はうまい!

続いてなか卯へ

P.M7:20/なか卯 1杯目

なか卯は吉野家から徒歩30秒のところにあるので胃を休ませるヒマはまったくない。いくら好きとはいえ、牛丼屋のハシゴはさすがに初体験。腹はまだ持ちそうだけど、牛丼が嫌いになってしまわないか不安だ。


ほぼ男性客の吉野家に比べ、なか卯は客層が幅広い

看板は「和風牛丼」

なか卯は吉野家よりひとり少ない2人体制。接客の若いクルー(なか卯では店員のことをクルーと呼びます)と、厨房で作業しながらクルーに指示を飛ばすキャプテンがいる。


なか卯の「和風牛丼(並)」

なか卯の「和風牛丼」は牛肉と玉ねぎに、シイタケとしらたきが加わるすき焼き風の牛丼だ。吉野家の「牛鍋丼」も同じ和風牛丼のカテゴリーだが、じつはかなり前からなか卯のスタンダードは和風牛丼だった。

吉野家に比べて肉の脂身が少なく、なんというか、アゴをたくさん使う感じ(「固い」ということをぼかした表現)。つゆは薄口でやさしい味である。

噛むとシイタケの香りがふわっと鼻に抜けたり、玉ねぎのシャキシャキが残っていたり(吉野家の玉ねぎはトロトロだった)、色んな食感の楽しみが詰まった牛丼だ。2杯目なのに普通にうまい。


ごちそうさまでした

7時台は「吉野家」「なか卯」ともに、いつものうまい牛丼だった。

もし深夜の客が少ない時間帯に訪れて、これより味が落ちるようなら、7時は牛丼のゴールデンタイムということになる。


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