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はっけんの水曜日
 
鬼が花火を持って舞う夜祭り


島根県の浜田市に「石見神楽」というのがある。
神楽と聞くと、神社でかしこまってやっているような感があるが、この石見神楽はその印象とは裏腹に、非常にダイナミックでリズミカルで、シルクドソレイユや劇団四季くらい見ていて楽しいのだ。
僕はこの石見神楽の東京公演を今年の5月に見てその迫力に圧倒され、ぜひ本場石見の国に行って見てみたいと思った。

工藤 考浩



行ってきました

今時期が石見神楽のハイシーズンだということで、念願の本場の石見神楽を見にいってきた。

東京公演では大ホールのステージの上だったので、やはり神社の境内で見る石見神楽は最高だった。
記事ではその様子をお伝えしようと思うのだが、読者のみなさんはなにがすごいのかわからないと思うので、詳細の前にまず写真でダイジェストをお見せしよう。


夜8時くらいから神楽の舞がはじまる

鬼が出るは
スサノオが出るは

恵比寿さんが出るは
火花も出るは

主に悪を打つ戦いのシーンが舞われる

豪華絢爛

とまあ、このような感じで、豪華絢爛な衣装を着たひとたちが太鼓と銅拍子(猿のおもちゃが持っているようなちっちゃいシンバルみたいなの)のリズミカルな音楽に合わせて、くるくる回りジャンプし、歌舞伎のように見得を切ったり、花火を噴いたりしながら、真夜中まで(この日は午前3時くらいまで)舞い続ける。

しかも、僕みたいに古事記や日本書記の知識がほとんどなくても(演目はそういうのを原拠にしているのが多いようだ)、「正義が悪を打つ」というストーリーがちゃんとわかるようにできていて、エンターテイメント性がたっぷりだ。

写真では動きが伝わらないので、東京公演の時のプロモーション動画がYouTubeにあるので、ぜひ見て欲しい(→こちら


ちなみに浜田市はこのへんです



保存会の方に案内をしてもらう

さて、話を東京公演を見たあとに戻そう。
たいへんな迫力にすっかり感動し「こりゃ本場の石見神楽を見にいかねば」と思っていたら、「美川西神楽保存会」という神楽を舞う団体の方に案内をしてもらえることになった。


というわけで飛行機に乗って
石見空港に到着

神楽の街 浜田

石見というと「石見銀山」が有名だが、浜田市では石見神楽が一押しだ。
街のあちこちに石見神楽をモチーフにしたものがある。
それらは主に鬼やスサノオ、大蛇などなので、街全体的に「カッコイイ」印象だ。


途中寄った道の駅にもお面
アーケードの屋根にも

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