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はっけんの水曜日
 
自分専用ヘアカタログを作りたい

四種類目はさらに短く

髪は一度切ると長くはできないので、四度目のカットとなるともう坊主にする以外は切るところがないんじゃないかと思ったが、全体的にさらに短くしてもらって、またちょっと印象が変わった気がする。

おもしろいおもしろい。


真剣なまなざしで髪を切る元ボクサー。自分の髪は勉強を兼ねてほかの店でたまに切ってもらうそうです。なるほどー。
切る方も切られる方もだんだん疲れてきて、写真も「うっかり顔」が増えてきた。

遠くから仕上がりをチェック。「猫背ですね」
もう眠くて目を閉じている時間が長くなってきた。

そういえば新小岩の某理髪店は、席に座って「どのくらい切る?」、切り終えて鏡で後頭部を見せて「どう?」、最後に「油は?」という三つしか会話のキャッチボールがなくて、男を磨く場所だと思って好んで通っていたものだ。油っていうのは整髪料のことね。

その店のBGMは文化放送かTBSラジオだったが、ここは店長セレクトのジャンルすらわからないオシャレななにかがかかっている。


四つ目の髪型は「昔、スポーツをやっていました」風に仕上がった。挨拶はオッス。
この髪型にして少し走る速さがアップしたような気がする。

 

さらに短くされてみる

4種類もやってもらって、これ以上短くすることはないので終わりにしてもらおうと思ったのだが、店の前にある閉店セール中のジーンズメイトから坊主頭の人がちょうど出てきて、店長と工藤さんの「あ、あれ!」「いいですね!」という怖い会話で試合続行。

「いや、明日は仕事の打ち合わせがあるので丸坊主はちょっと…」なんて弱気な発言をする自分。


いやあれはダメです。そんな気合はございません。
ダメとかいうと元ボクサーのパンチが飛んでくるのかな。(そんなことありません)

店長と私達の関係がだんだんと打ち解けてきたのか、あるいは普通に切るのに飽きてきたのか、店長が私の後頭部をカットしながら「大文字焼きみたいな髪型もいいですね」とか提案してくる。うんうんうなずく工藤さん。

それに対して私も「どうせなら犬でお願いします」とかいっている場合じゃない。この空間、なにかがだんだんマヒしてきている気がする。


平成のジュディ・オング。
バリカンを押し当てられたときに、髪切りマッチの敗者気分になった。

しかし最終的には店長の「この記事で客が減ったら困る」という冷静な判断によって、望まぬ丸坊主でも犬文字ヘアーでもなく、注文住宅が得意な建築士みたいな髪型に落ち着いた。信じていたよ、店長。

ここまで髪を短くしたことはなかったが、これはこれでありのような気がする。小学生のころに流行ったスポーツ刈りというやつだろうか。


お、また少し体脂肪率が下がったかな。明日からランニングシャツでも着ようかな。
横から見ると髪が短い分だけ顔のむくみが目立つな。

ところでお気づきかもしれないが、だんだんと髭が濃くなってきた。ここは理容室ではなく美容室なので、髭は剃らない(資格が違うらしい)。

床屋の顔剃りって上手なところだとカミソリが肌を滑っていく感じが気持ちいいのだが、 私は髭が濃い割に肌が弱いので、下手な床屋だと深ぞりをしすぎてうっすら「血のにじむ思い」をしてしまうことがあるので、顔剃りはなくてもいいかなと思っている。どうせ髭はすぐに生えるし。

となると、理容室と美容室へいく違いってなんだろうね。やっぱり雰囲気かな。


私の写真が続いて、読んでいて目が乾いてきたでしょう。
b.port で切ったお客さんの写真をもらったので潤いとして載せておきます。

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