割ると言っても、実際にやることは金属製のくさびをいくつか打ち込んでいくというもの。鉄槌で打つたびに、キン、キンと響く音がだんだん高くなっていく。石割りという語感からはイメージしていなかった、透明感のある音だ。
そしてしばらく打つと、石全面が割れて、ドーンという地響きとともに倒れる。割れた口は驚くほどきれいにフラット。
これはすごい。ロックの感動がここにある。涙がこぼれそうになるということはなかったが、私がもっとおじいさんだったら泣いていたかもしれない。確かに中高年の参加者には、うっとり見惚れている人もいた。 |