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はっけんの水曜日
 
最寄り交通機関から徒歩2時間の温泉

サイコーの露天風呂……だけど


そんな感じで「混浴」の二文字に支えられながら歩きつづけ、普通だったら約2時間という行程を結局3時間半くらいかかってやっと到着!

ずーっと自然むき出しな山道を歩いてたもんで、久々に見る文明的な建築物がうれしい!

えらく手作り感&無計画な増築感あふれる旅館ですけどね。


温泉地特有の湯気もくもくな小川、いいっすねぇ

さて、こんな感じの、味わい深すぎる入り口を入ると。

これまた味わい深すぎる玄関!

旅館というよりは、山小屋って感じです。

玄関の脇に太鼓がつるされてまして「何だコレ?」と思っていたのですが。


旅館自体も広いし、露天風呂がちょっと離れにあることもあり、ドーンと鳴らして呼ぶのが手っ取り早いそうです

この注意書きも気になります。天然記念物が部屋に出没する旅館……

ま、何はなくともとりあえず温泉に入りましょう。混浴! 混浴! ……と、露天風呂に向かおうとしたところ、とんでもないものを発見してしまいました。

ふ……婦人風呂!?

一応、基本的には混浴なものの、女性専用の風呂もあるし、露天風呂も女性専用の時間帯があるらしいんですよね、ここ。

何ソレ!? それじゃ混浴になるわけないじゃん、なるわけないじゃん……。


「女ブロ」って……

到着して早々ヤングなギャルと混浴の夢がついえてしまい、心がモッキリ折れそうになったものの「ま、普通に温泉好きだし」と自分をはげまして露天風呂に向かいます。

もはや混浴は期待できないものの、なかなかステキなシチュエーションの露天風呂っぽいです。

旅館からちょっと高台に上がった場所にある露天風呂、見晴らしもいいし、ピリピリと肌が刺激される寒さの中、温泉にドボーンとつかるのはサイコーです、サイコー! 混浴じゃなくても全然くやしくない、ホントだよ。

で、ここのお湯がまたいい案配でして「いやー、山登りの疲れも吹っ飛ぶわぁ〜……極楽じゃ極楽じゃ」 と温泉を堪能していたのですが、後から入ってきた、登山が趣味と思しき年配の方々が、こんなことを話していてショックを受けてしまいました。


「こんな山奥にお年寄りは来ないだろう」と思ってたんですが、屈強なご年配の方たちがいっぱい来てました。多分、体力で負けてる……

うそーん、うそーん。コレ以上につらい登山があるんですか!?

つらかったっていって! エベレストに登ったときくらいつらかったっていって!

キツイ運動をしたあとに温泉、というのはサイコーに気持ちがいいもんですが、この会話を聞いていると登山が趣味になることは一生ないだろうな……と思ってしまいます。

そうこうしていると、旅館の方から夕食の時間を知らせる太鼓の音が。

ドーン! ドーン! ドンドコドコドコドンドコドコドコ……と、かなりど派手な暴れ太鼓! 確かに離れた場所にある露天風呂までよーく聞こえましたが、山奥の旅館じゃなかったら近所迷惑すぎて絶対にできないだろうなぁ。


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