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はっけんの水曜日
 
帰省の東京みやげは何がいいのか


東京みやげベストバイ

東京に住む地方出身者にとって、東京みやげは重大な問題だ。
親しい人へのみやげであれば、その人が好きそうなものを選べるだけまだいいが、義理でみやげを渡す場合の選定がむずかしい。
帰省シーズンの前に、どの東京みやげを選べばいいのか、いくつかピックアップして比較してみよう。

工藤 考浩



超メジャー系をピックアップ

東京のおみやげはそれこそ無限といっていいほど種類がある。
ちょっと気の利いた人になると、青山のケーキ屋さんのクッキーとか、老舗の煎餅屋のあられとか、そういうチョイスをするのだろうが、今回想定するのは義理みやげなので、わざわざ時間を作って日本橋まで買いに行ったりしなくて済む、東京駅のコンコース、いわゆる駅ナカで買える、メジャーどころの東京みやげを集めてみた。
こういう有名みやげは、東京に住んでいるとあまり食べる機会がないので、どんなお菓子なのか確かめてからおみやげにしたい。


空港や駅で買えるメジャーどころ


常盤堂 人形焼

まず最初は、おみやげコーナーのカウンターの上に並んでいることの多い人形焼だ。
電車の時間がぎりぎりな時に「これください」と、さっと購入できるのがこの人形焼である。
やたらよく見かけるわりに、あげたことももらったこともないので気になっていたみやげだ。


8個入で525円とお手軽
賞味期限は長め(購入日はいずれも12月13日)
しかし、このパッケージを開封すると2日間
ごく一般的なおみやげのお菓子のパッケージ
鬼だ

甘い

カステラ生地にこしあんという、ごく一般的なお菓子である。
新規性が何もない分、無難で義理みやげにはもってこいだ。
価格が安いわりに食べごたえがある。
そしてしっかりと甘い。
これほど甘いお菓子は久しぶりに食べた気がする。
体力を使う仕事をしている人へのおみやげにはもってこいではないだろうか。


これでもか、というほどの甘さ

ひよ子

東京のおみやげといえばまず「ひよ子」を筆頭にあげる人も多いと思う。
でもこれはもともと福岡のお菓子だそうで、他地域のみやげがこんな形でみやげ物コーナーに居座ってしまうのも珍しいのではないだろうか。


6個入735円
賞味期限は2週間ほどか
蓋を開けた時の華やかさはさすがだ
個装に原材料が記されているのが、みんなに配るみやげ物としては親切だ
この表情はなんどみても楽しい

これも甘い

このひよ子も甘い。
人形焼に比べると甘さ自体はそれほどでもないが、中身の白あんは、こしあんよりもパワーがある。
満足感も高いので、人形焼よりもゆっくりと食べる感じで、「おやつ」としての価値は高いと思う。


中の白あんが、ぽろりとこぼれるので注意が必要

ごまたまご

最近よくみかけるようになった東京みやげの「ごまたまご」。
空港でも駅でも目にするが、僕は一度も食べたことがない。


8個入700円

賞味期限は3週間ほど
外装のわりに箱はシンプル
個装に賞味期限表示があるのは、職場などで複数人に分けることを考えるとうれしい配慮
こういう外観なのか

これもまた甘い

ホワイトチョコ→カステラ→黒ごまという布陣で僕に挑み来るごまたまご。
そう、無粋なので書くまいと思っていたが、僕は甘いものが得意ではないのだ。

企画を思いついた時には「まあなんとかなるだろう」と思っていたのだが、最初の人形焼でかなり消耗してしまったところに、このごまたまごは強烈なパンチとなった。

ゴマの濃厚な風味が、砂糖と相まって、しっかりとした甘さを伝えてくる。
独特のアイディアでまとめた味はなかなかおいしく、最近人気のおみやげなのもうなずける。
が、食べるタイミングがよくなかった。
これを一番はじめに食べればよかった。


あまいわー


東京ばな奈

つづいての東京みやげは、いまやすっかり定番となった東京ばな奈「見ぃつけたっ」。
この「見ぃつけたっ」というのがパソコンでは非常に入力しにくい。
メーカーの人は単語辞書登録しているのだろうな。


8個入1000円
賞味期限はこの表示だと11日ほど(メーカーサイトでは7日となっている)
箱を開けると、ぱっと楽しくなる
写真にはないがこれにも個装に賞味期限表示があった
ふわふわがおいしそう

甘さひかえめ

いままでのに比べると、甘さはぐっとひかえめで、食べていて安心感がある。
バナナの香りもやさしく、しかもそれほどボリュームもないので、食事前などにこれをもらっても、お腹に響かなくてうれしい。
僕と並んで甘いものが苦手な編集部の橋田さんも「東京ばな奈は大丈夫」と言っていた。
他の商品と比べて価格は高めだが、そのぶんの満足感はあると思う。

これくらいの甘さがちょうどいい

舟和 芋ようかん

甘いものが得意ではない僕も、舟和の芋ようかんは好物だ。
以前北海道に住んでいた時は、東京へ行く人にはこのみやげを頼んだものだ。


6本入598円
消費期限は2日間
銘菓のしおりはいいですね(乙幡さんが朗読してました
このみっしり感は独特
なぜかオートフォーカスが全然効かなかった

いもっぽいね

ぐっはーと鼻に抜けるさつまいもの香りがなんともうれしい。
絶妙な甘さと歯ごたえがいつ食べてもたまらない。
圧倒的なひいき目で見ているが、このおみやげは、職場なんかでもらうと生菓子だけにちょっと食べにくいという難点もある。
パッケージに楊枝の類が一切入っていないのも残念だ。
けれども、家に持って帰って食べるにはその問題も無視できる。
ちなみに計算すると1本100円弱。
これダイソーで売ってくれないだろうか。


やっぱこれだね

東京みやげベストバイは

常盤堂 人形焼
ごくスタンダードなおみやげ。送る方ももらった方もわだかまりなく「おみやげです」「ありがとう」というストレートなやり取りができそう。
いっちゃ悪いが「どうでもいいおみやげ」としての評価は高い。おみやげには「どうでもよさ」も大切な価値だ。

ひよ子
かわいいというのはかなりのメリット。人間もそうだ。
「もらうとちょっとうれしい」というのはおみやげとして最高の素質である。

ごまたまご
東京みやげのニューカマーなので、おじいちゃんおばあちゃんに持ってゆくと「あら、さすが東京で暮らすとおしゃれなお菓子を知っているわね」というような感想を持ってもらえそう。実際は駅の売店で買ったとしても。

東京ばな奈
すっかり東京みやげの定番になった東京ばな奈。「東京」という名前が入っているので、背伸びしたい盛りの子供たちには「東京のお菓子」というインパクトを与えられるだろう。

舟和 芋ようかん
知名度では他のものに負けるが、価格のわりに高級感もあり(東京みやげの羊羹というと、ものすごく高いイメージがある)、幅広い人によろこばれそう。
ただ、派手さが無いのでインパクトには欠けるか。
賞味期限の短さもネックだ。


まあどれでもいいですわ、自分は食べないし

純粋な好みでいうと、芋ようかんが一番好きなのだが、義理みやげが「おもたせですが」という状況になることも少なく、自分の口に入らないことを考えると、最終的にはなんでもいいのではないか、という結論に達する。

ただ、ごまたまごや東京ばな奈などの、比較的新しめのおみやげは、個装の賞味期限表示など「おみやげ」としての親切度が高い。
それに価格とボリューム、珍しさなど総合すると「ごまたまご」が、あえて選ぶなら少しだけ優位かなあというのが、僕の考えだ。

甘いもの食べ過ぎてまんじゅうこわいの図


 
 

 

 
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